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2000/09/07 発売収録数:36曲 CS初出:24曲 ジャンル タイトル アーティスト 備考 AC初出/CS移植 beatmania APPEND GOTTAMIX2 ~Going Global~ HARD TECHNO ATTACK THE MUSIC(49 MUSIC MIX) DJ FX (another mixed by DEPROGRAM MAN) completeMIX2 BOSSA LOUNGE bloom in the air YUSUKE OYA REGGAE BOA BOA LADY jammaster 73 completeMIX2 AFRO TRIBAL HOUSE Centralization Little Big Bee RAVE CHAIN(CONNECTION MIX) RAM (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 DIGITAL HARDCORE CRYMSON(SCARLET MIX) RAM (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 ITALO TRANCE Cydonias Face Claudio Coccoluto/DinoLenny 提供曲 TECHNO DENIM(ELECTRO MIX) SLAKE (another mixed by DEPROGRAM MAN) completeMIX2 BALLADE Do you love me?(SOFT LANDING MIX) reo-nagumo (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 BALEARIC ANTHEM Dreaming Ruff Driverz 提供曲 NATIVE SCHOOL S BREAKIN fresh!! PCM 提供曲 TRANCE GENOM SCREAMS(SPIRITUAL MIX) L.E.D.LIGHT (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 EURO HOUSE Going Global Moir Mac GABBAH HELL SCAPER(SLASHING MIX) L.E.D.LIGHT-G (another mixed by DEPROGRAM MAN) completeMIX2 KIDDY HIPHOP In Da Park Double Cheese OCEANIAN TRIBAL TRANCE INFINITE PRAYER L.E.D.LIGHT feat.GORO ELECTRO HOUSE Jaques Your Body(Make Me Sweet) 99 Mix Les Rythmes Digitals 提供曲 BOSSA GROOVE LA BOSSANOVA DE FABIENNE(BOSSA BOSSA MIX) staccato two-F (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 MASALA DANCE marlie-chang(k-delta-mix) Yuji Kano feat.sasazuka ittukenya CELTRANCE NORTH WALL5 JUNGLE PARANOIA MAX(FUNKY BLEEP MIX) 190 (another mixed by DEPROGRAM MAN) completeMIX2 BREAK BEATS Shake What Ya Mama Gave Ya(Skeewiff remix) Skank 提供曲 MIXTURE SHOWDOWN TO LIVE L.E.D.LIGHT VS. GUHROOVY fw/45 CLASSIC GARAGE Sing It Back(Can 7 Supermarket(Radio Edit)) Moloko 提供曲 SKA SKA A GO GO(PERFECT MIX) THE BALD HEADS (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 JAZZ ELECTRO stream Mikio Endo CARNIVAL Sunshine Dance(Latino YOKAN-Mix) Togo Project feat. Megu Scotty D. DRUM N BASS SUPER HIGHWAY(SUPER SUBWAY MIX) nouvo nude (another mixed by DOCTOR S) completeMIX2 GANGSTAR BREAKS Very Baad Man The Merchant Of Menace 提供曲 GAMELAN MINIMAL Z.O.E(gamelan minimal mix) Macky JAPANESE REMIX 金魚 DJ TAKAWO 提供曲 READYMADE MEGA RAVE ゲームの達人 Yasuharu Konishi WESTERN REMIX 荒野のおイモ屋さん DJ TAKAWO 提供曲 CUBAN GROOVE サナ・モレッテ・ネ・エンテ Togo Project feat.Sana CHINESE REMIX チャルメラ・ソング LOOP-X 提供曲 FUNKY RECYCLE ちり紙-Z DJ TAKAWO 提供曲
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beatmania IIDX INFINITAS 【びーとまにあ つーでぃーえっくす いんふぃにたす】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 Windows 7/8.1/10 販売・開発元 コナミアミューズメント 基本料金 1,628円/月(税込) サービス開始日 2015年12月1日 判定 初期版 シリーズファンから不評 2019年以降 改善 ポイント KONAMI初のPC版IIDX収録曲数は1500曲以上SIRIUSから現行作までの楽曲がプレー可能膨大な楽曲数が売りだが、それによる解禁の重さが問題キーボード及びゲームパッドを使った新たな遊びが可能 beatmania IIDXシリーズ 概要 今作独自の特徴 評価点 賛否両論点 問題点 本作用のコントローラーの準備について 総評 余談 概要 PS2で発売された『beatmania IIDX 16 EMPRESS + PREMIUM BEST』(以下CSEMP)から6年ぶりに登場した家庭用IIDX。17 SIRIUS以降の収録楽曲を中心に収録した完全新作となっている。 コナミのクラウドゲーミングサービスである「コナステ」(*1)内のコンテンツであるため、対応機種がWindowsPC向けとなっている。 システムに『beatmania IIDX 21 SPADA』をベースにしつつ、全体的に課金方法や仕様等が過去の買い切りであったCSとは大きく異なるものとなっている所が特徴。 長らく停滞していた久々の家庭用新作という事もあって、熱心なユーザーからの期待を集めサービス開始前から盛り上がりを見せていた。 サービス開始の当初はシステムの基礎が未熟で楽曲数が39曲のみと不備が多かったのだが、本作の4周年を迎えた2019年以降は未解禁楽曲の救済処置が行われている他、現在の楽曲数は1500曲以上という抜群のボリュームを誇った事により、評価は2018年以前とは異なって一気に上昇した。 2020年8月5日及び2024年3月13日にて行われた大型アップデートにより、UI及びゲームシステム等の要素は一新されている。2023年8月の時点でLEGGENDARIA譜面の実装及びBIT解禁における仕様の見直しも行われており、サービス開始の当初と比べて評価は著しく向上している。 今作独自の特徴 ゲーム自体の仕様(BEMANIシリーズのコナステ版共通) 「コナステ」内のコンテンツであるものの、タイミング判定の関係でクラウドゲーム形態を使用していない。そのため、本編をダウンロードしてインストールしなければプレー出来ない点に注意。 料金体系 料金は月額制で、クレジットカードかPASELIで支払い可能(1,628円/月)。 サービス開始からしばらくは「購入期間は毎月1日~月末までの固定」、「日割り計算がなく、月後半から契約を開始しても全額課金(有効期限は月末まで)」という仕様であり、「加入日が月末に近いほど損をする」という状態だった。 2022年10月に「加入日から翌月加入日と同日の前日までサービス利用可能となり、以後加入日同日に自動更新」という仕様に変更されたため、上述のような状態はなくなった。 従量課金要素として「INFINITAS TICKET」(以下、チケット)が存在する。 「段位認定」「MISSIONの追加機能」「championship(*2)」をプレーする際に使用する。 最初から特定の曲がセットで販売されている有料追加楽曲パックもある。購入は、eAMUSEMENTサイトの購買部で行う。以下は現在販売されている楽曲パックの一覧(長いので折りたたみ)。特記しない限り曲数は30曲で値段は6091円または5538ポイント。 + 有料追加楽曲パック一覧 「INFINITAS 楽曲パック vol.1(19 Lincle)」(25曲/5073円または4612ポイント) 「INFINITAS 楽曲パック vol.2(19 Lincle + The 7th KAC)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.3(20 tricoro)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.4(20 tricoro + The 8th KAC)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.5(20 tricoro + 旧曲)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.6(21 SPADA)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.7(21 SPADA)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.8(22 PENDUAL)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.9(22 PENDUAL)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.10(23 Copula)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.11(23 Copula)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.12(24 SINOBUZ)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.13(24 SINOBUZ)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.14(25 CANNON BALLERS)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.15(25 CANNON BALLERS)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.16(26 Rootage)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.17(26 Rootage)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.18(26 Rootage + 旧曲)」 「INFINITAS 楽曲パック vol.19(27 HEROIC VERSE + BPL S2)」(50曲/10780円または9800ポイント) 「INFINITAS 楽曲パック vol.20(27 HEROIC VERSE) 「INFINITAS 楽曲パック vol.21(28 BISTROVER) 「INFINITAS 楽曲パック vol.22(28 BISTROVER) 「INFINITAS 楽曲パック vol.23(29 CastHour + スペシャルセレクション)」(40曲/8778円または7980ポイント) 「INFINITAS 楽曲パック vol.24(29 CastHour) 「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.1」(8曲/980円または891ポイント) 「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.2」(8曲/同上) 「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.3」(8曲/同上) 「INFINITAS pop n music セレクション楽曲パック vol.1」(12曲/2480円または2255ポイント) 「INFINITAS pop n music セレクション楽曲パック vol.2」(12曲/2480円または2255ポイント) 「INFINITAS jubeat セレクション楽曲パック vol.1」(10曲/1980円または1800ポイント) 「INFINITAS SOUND VOLTEX セレクション 楽曲パック vol.1」(12曲/2480円または2255ポイント) 「INFINITAS BPL(*3) セレクション楽曲パック vol.1」(10曲/同上) 収録曲数 総収録曲数は2024年6月時点で1513曲。 最初から選べる曲は2024年3月の大型アップデート時点で161曲。下記の楽曲に加え、RESIDENTまでの全バージョンから有名どころを揃えている。 それ以前は『SIRIUS』初出の一部、その他の旧曲、2019年にて追加された4曲(*4)、2020年に追加されたオリジナル2曲と『HEROIC VERSE』初出2曲の計47曲と、他機種のコナステに比べるとずいぶん寂しいボリュームだった。 それ以外の楽曲は楽曲パック、DJ POINTとBITを利用した解禁楽曲になる。 本作独自のオプション キーボード向けのASSISTオプションとして「KEY ASSIST」「ANY KEY」が搭載されている。 「KEY ASSIST」3つ以上の同時押しが、無条件で2つの同時押しに減り、なおかつチャージノートも先端のみになるオプション。使用してクリアした場合は「ASSIST CLEAR」になる。 「ANY KEY」タイミングが合っていれば、どのキーを押してもオブジェがあるレーンで押した判定となる、判定タイミングの調整に使用するオプション。使用時はスコアもクリアも記録されない。(プレー曲数のみカウントされる) MOVIE ON/OFF(詳細オプションから変更) これを使ってOFFにするとムービーが非表示になり、薄くタイトルロゴが表示されるのみになる。 動作制限モード(2024年4月3日にて実装) 本作を動かす為のPCにおけるスペックが乏しいと判断された場合、自動的に動作に制限がかかるモード。 解禁システム 現在はゲーム内通貨「BIT」を貯め、それを使って楽曲やカスタマイズを解禁する仕組みになっている。BITは楽曲クリアごとに「譜面問わず1回1000BIT(*5)」が貰える他、累計実績「Achieve Mission」をクリアすることでも貰える。 2023年7月下旬にのアップデート前は、BITを貯める手段が選択した課題・解禁譜面ごとや累計の実績をクリアする「MISSION」システムのみであった。 チケットを使えば1日間2~3個のMISSIONを受注する・MISSION達成時の報酬を倍増する・約1日(22時間)1回のみ達成可能なMISSIONを即座に再受注可能な状態に戻す、といった事が可能にだった。 楽曲ごとのハイスコア累計に比例して貯まったDJ POINTの数量に応じて解禁される隠し曲もある。 なお、カスタマイズの解禁は、eAMUSEMENTサイトの購買部で行う。変更についてもAC版Lightning Modelのプレミアムエリア(サブ画面)およびそれに関する機能がないためサイトからのみ。 評価点 家庭用音楽ゲームにしては破格の楽曲数 これが本作最大の評価点と言える。SIRIUS以降の楽曲を自宅等のゲーセン以外の環境で、低難度譜面から高難度譜面まで幅広くプレーできる。総収録曲数は2024年6月の更新で1513曲もある。 やはり音楽ゲームなので収録楽曲が多いことは魅力的。PCとはいえ家庭用音楽ゲームとしては規格外の収録楽曲数を誇る。 どれぐらい大規模なのかと言えば、携帯機ではあるが『シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール』の221曲+DLC100曲やPS4の「DJMAX RESPECT」の146曲+DLC専用楽曲(*6)等、PC版の「EZ2ON REBOOT R」の256曲+DLC135曲でも「家庭用音楽ゲームとしては驚異の曲数」と評価されている事と、現在ではそれらの数倍以上という大規模のボリュームを誇る事から本作の収録曲数の多さがわかるだろうか。 2022年3月には当時のAC現行作CastHourの楽曲も配信され、ついにAC全てのバージョンフォルダが揃った。2024年現在はRESIDENTの楽曲まで追加されている。 もちろんAC版の現行作である「EPOLIS」にて初収録されたBEGINNER譜面は本作にも収録されている。 ACの削除曲も一部収録されており、専用ムービー付きで収録された「Be Rock U (1998 burst style)」など意外性のある旧曲も逃していない(*7)。 過去のCS作品に1度しか収録されなかった旧曲も数多く再収録されている。「22DUNK」や「never let you down」などはCSでは3rd style(2000年)以来の復活となる。 INFINITAS向けのオリジナル楽曲も評価は高い。その例として挙げるのならINFINITASの大型アップデートを記念した「Rejection Girl」やPS2向けのCS IIDXシリーズではお馴染みだったL.E.D.氏によるCS EMPRESSの「ErAseR EnGinE DistorteD」以来12年ぶりのINFINITAS向けオリジナル楽曲となる「GRAVITON」、その他にもpop n musicやjubeat等からのAC版より先行収録となる新規移植楽曲なども色々ある。 過去のCS作品には無い新譜面や追加DP ANOTHERをプレーできる旧曲とCS作品から先行収録されたLEGGENDARIA譜面もある。 この膨大な楽曲数は後にコナステ作品である「SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS」のほうに上回られているが、DPを含む譜面数やBGA等の1曲毎のデータ量を考えれば、総合的なボリュームとして見劣りはしない。 AC版ゲームシステムへの対応 初版システムからSPADAベースなので、今までのCSに無かったチャージノートやEX-HARDゲージ、フローティングハイスピード等がついに家庭用に登場。昔の楽曲を最近のシステムでプレーできる。 HI-SPEED関連の仕様がAC版と同一のものとなった(サービス開始当時)ため、速度変化をする楽曲への対策(いわゆるギアチェン)のACに通用する練習ができるのも過去のCS作品と比べた大きな利点。 細かな点では判定の仕様も違っているため、tricoro以降からプレーを始めたユーザーも馴染みやすい。(*8) copulaにて搭載されていたHELL CHARGE NOTE要素も2020年2月の楽曲パック登場とともに実装された。CastHourの新要素であるマルチスピンスクラッチ(MSS)要素も2022年3月の当該楽曲の追加で実装。 2020年8月に大型アップデートが行われ、よりAC版に近い仕様になった。 『HEROIC VERSE』のLIGHTNING MODEL筐体と同じフレームレート120Hzのゲーミングモニターに対応。 R-RANDOM、ASSISTED EASYオプション追加、BEGINNER譜面追加。 その後も「レーンの明るさ調整」「ここからスタート表示」「エフェクター機能」「判定自動調整」等と継続的に機能が追加されており、徐々にAC版に近い仕様になっている。 2022年4月のアップデートにより、プレー画面やリザルト画面が当時現行ACのCastHour準拠(20万点制の旧式スコア廃止など)の仕様になった。 2023年7月のアップデートに伴い、現行作の最上位譜面である「LEGGENDARIA譜面」が遂に実装された。ただしその譜面を遊ぶには「INFINITASチケット1枚を5枚のLディスクと交換し、1回遊ぶ毎にLディスクを1枚消費する」という仕様になっている。 2024年3月13日の大型アップデートにて本作の解像度がRESIDENT準拠のFHD(1080p)に変わり、判定タイミングの分別表示や段位認定の課題曲における見直し等のアップデートが行われた。 2024年4月下旬のINFINITAS感謝祭にてRESIDENT準拠のリザルト画像が実装され、更にINFINITAS向けのオリジナルLEGGENDARIA譜面も実装された。 キーボード及びゲームパッドでのプレーに公式対応 PCと言う本機種を活かして本作ではキーボードでもプレー可能。1鍵盤毎に2つのキーがアサイン可能、そしてRealforceや昨今のゲーミングキーボードのように同時押し制限の無い「Nキーロールオーバー」を謳っているキーボードを使えば同時押し制限を恐れないまま自由にプレーできる。 2020年8月5日の大型アップデートに伴い、ゲームパッドにおけるボタンのアサインにも対応する様になり、サードパーティー製ゲームコントローラーにおけるボタンのアサインが容易くなった。 オンライン接続対応 ACとは仕様が異なるものの、家庭用としては初のクリアレート、ネット接続によるライバル機能等が追加された。 かつて開催されていたChampionshipも、その内容は楽曲解禁 スコア競い合いというモードであり、オンライン接続ならではできたオリジナル要素とも言える。 PCゲームにしては軽い方に入る動作条件 本作の動作条件はサービス開始した時の基準から見れば(当時高性能パソコンがまだ普及していなかった事もあって)高い方に入っていたのだが、2024年現在ではHDD容量やメモリ容量等を除いてその動作条件はそんなに変わっておらず、本作の動作条件を全て満たしているPCが非常に増えている。 目安として2024年現在のミドルクラス以上のPCであれば本作の動作条件を全て満たしており、入力遅延に関してもモニターとPCの特定の設定を変えれば解決可能。 2024年3月13日の大型アップデート第2弾における本作のフルHD対応に伴い本作における要求スペックが上がったものの、それでも1080p出力ができるミドルクラス級のPCであれば、その新しい要求スペックを気にする事なく動作できる。 2024年4月3日にて本作の独自要素として、上記の要求スペックより乏しいPC向けの動作環境で動く「動作制限モード」が実装された。 また、本作のトライアル版を用いることで動作確認ができる。 その他の評価点 CEROレーティングの影響がないため、一部の曲のBGAがACと同じ内容で収録されている。(*9) 賛否両論点 公式プレミアム専用コントローラーの出来 サービス開始から約半年後に発売されたプレミアム専用コントローラーだが、以下の理由で評価が割れている。 鍵盤仕様について: マイクロスイッチ100g重(0.98N)のバネ無し。販売当時の旧筐体の出荷設定(*10)とも、ゲーセン独自でカスタマイズにおける主流設定(*11)とも異なる仕様。そしてやや重めの設定であるため慣れていないと体力消費が激しい。 これに関しては2018年2月にて改善版のプレミアム専用コントローラーが発売された。鍵盤マイクロスイッチが100gから80gになってやや軽くなり、ケーブルも差し抜き式になった事で根本が折れる心配は無くなったものの、代わりにターンテーブルが軽過ぎになって反応が鈍くなった。 ターンテーブル: ターンテーブルのサイズがPS2版専用コントローラーと同じく小さめである為、本コントローラーでスクラッチに慣れるとACで違和感を覚えてしまう(*12)。 公式にあったプレビューとは異なりスクラッチしやすさを補助する凹凸付きのカーボンシート(通称EMPRESSシート)が貼られていない。改造オプションでシートを貼る事はできるが、初期版だとスクラッチが少しやりづらい。 後に素材がプラスチックになった、エントリーモデル版の専用コントローラーが2019年8月31日にて発売された。 こちらはボタンがPS2版以前の仕様と同じくプラスチック製になっている代わりに、Bluetooth機能が追加されており、本シリーズのスマホ版である『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』にもBluetooth経由で対応している。 2020年に発表されたプロフェッショナルモデルならばターンテーブルも含めAC・LIGHTNING MODELの仕様を再現している。ただしお値段は税込80,080円(INFINITASチケット100枚付属なので実値段は7万)である。 楽曲パックについて 楽曲パックに関しては購入すればBIT消費による解禁は不要であり、すぐに遊べられると言う大きいメリットはあるが、その値段は6091円(Vol.1のみ5073円)とかなり高い。 1パックあたりの楽曲数が25曲~30曲と多い為、全曲満遍なくプレーする人なら価格相応の価値はあるものの、特定曲のみ購入することはできないのが痛いところ。 値段はおおよそ税込みで収録曲数×約203円(*13)。同社のスマートデバイス向けアプリ『jubeat Plus』や『REFLEC BEAT plus』等が4曲500円であることを考えると一見やや割高だが、本作の場合はキー音やBGA等で制作の手間が上記タイトルよりかけられていたことと、DP用にさらに各難易度ごとの譜面が存在することなども含めれば不当とは言い難い。 不定期で楽曲パックの半額セールが実施される。対象となるのは最新パックから数えて半分よりも古いもののみだが、その機会を狙って購入するのも良いだろう。 2020年12月にスタートアップセレクションが登場。これらは8曲980円(一曲当たり約123円)と非常にお手ごろな価格・曲単価になっている。 大型アップデート第2弾にて改修された段位認定の課題曲について 2024年3月13日にて行われた大型アップデートに伴い段位認定の課題曲が見直されたのだが、改定前の問題点であった「場違いな譜面の採用」の多くが改善された一方で、一部の課題曲に若干賛否が残っている。 例としてSP皆伝の1曲目が弱かった「G59」のSP ANOTHERから今でもSP皆伝の1曲目としてお馴染みの「嘆きの樹」のSP ANOTHERに変わった評価点はあるものの、一方でDP皆伝のラストが「Almagest」のDP ANOTHERから「perditus†paradisus」のDP ANOTHER(*14)に変わった等の問題点がある。 また、AC RESIDENT以降からはSP中伝の課題曲が一気に難化した事(*15)に対し、本作のSP中伝における課題曲はいずれもその前例に当てはまらない程難化していない為、「INFINITASのSP中伝をクリアしてもAC EPOLISのSP中伝では歯が立たない」というブレが起きている。 ただし、段位課題曲の改訂実施時に既に取得していた段位の剥奪は行わないという措置が取られた(*16)ため、改定前と合格難易度を大きく変えないようにこれらの選出がなされた可能性はある。 問題点 本作用のコントローラーの準備について 公式の物の場合、入手困難なPS2の旧作向け専用コントローラーを(コンバーターを介して)使うか、受注生産の新型コントローラを購入するか、或いはサードパーティ製のIIDX用コントローラーを買うのか、の3択である。上記が用意できない場合はキーボードもしくは一般のゲームパッドでのプレーに限定される。 今作向けに販売開始された「プレミアムモデル」は、税込み32,184円。また支払いについてはクレジットカードしか対応しておらず、現金・コンビニや銀行等のその他振込みには対応していない。 なお、2019年に登場した「エントリーモデル」(税込18,800円(*17))以降はPASELIでの決済に対応している。 最新版の「プロフェッショナルモデル」(税込80,080円)はAC版のLIGHTNING MODEL筐体に準拠している。 「プレミアムモデル」と異なり、こちらはターンテーブルのシートに凸凹が追加され、更にターンテーブルが向いている横側に新たにイヤホンジャックが加わる他、プレー状況に応じたLED電飾が搭載されている。 各新型コントローラーは受注生産や抽選販売といった体制を採っているため、受注/抽選期間中でのみ正規購入が可能だったことも入手難度を上げている。ただし金額と時期を除いた専用コントローラーの入手難度そのものは、2000年後半~2011年頃、およびINF専用コントローラー販売までの期間からさほど変わっていないかむしろ下がっている。これは旧作向け専用コントローラーの販売自体が、2000年・2004年・2011年にしか行われていないため。 PS2専用コントローラーの場合、コンバーターの遅延に悩まされる。機器の選定は勿論の事、遅延対策も必須。また特にPS2専用コントローラーは中古での購入が前提となるため状態の問題も存在する(*18)。 本シリーズ向けのサードパーティ製のIIDX用コントローラーについては、種類がそれなりにあり、日本からでも比較的いつでも購入可能なのが幸いだが、機種によっては本作用のセッティングが必要。 キーボードの場合について:本シリーズの高難易度譜面の多くは複数キーによる同時押しが前提となるため、キーボードの同時押し制限は無視できない壁となる。高難度譜面をキーボードでプレーするつもりならNキーロールオーバーに対応したゲーミング仕様のものは必須である(*19)。 一般のゲームパッドの場合、5鍵盤ならまだしも7鍵盤というボタン数の多さや、難易度インフレによる操作量の増加、本来のゲーム性を考慮すれば、まずプレイ環境という面でのハードルが非常に高いと言える。 「エントリーモデル」については頻繁に再生産がおこなわれており比較的入手しやすいが、構造がPS2時代のコントローラとあまり変わらないにもかかわらず、税込み18,800円と従来よりも高価となってしまっている。 版権曲・JASRAC信託曲は基本未収録 『17 SIRIUS』の「MIRU Key Way」などの版権曲、『22 PENDUAL』の「BEMANI×東方Project」楽曲、『26 Rootage』以降のIIDX EDITIONカバー楽曲はライセンス契約の問題のせいか、今のところ未収録。 また、オリジナル楽曲でも一部はJASRACに著作権管理を委託しているもの(*20)があり、収録を行おうとするとJASRACからの許可および楽曲使用料金の支払いが必要になるため、家庭用版での収録が難しいものと考えられている(*21)。楽曲の権利扱いが似ている後述の『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』でも同様の楽曲は収録が見送られているものが多い。 最新バージョンまで継続的に楽曲を提供しているY&Co.(REMO-CON)の楽曲が主にこれに該当しており、現在も話題にあがる人気曲である「Daisuke」は未収録。シリーズ初期の人気アーティストであるTaQやgood-coolの楽曲も7th以降のものはUMでも収録されていない(≒今後も本作で収録される見込みが薄い)のはこれが要因と思われる。これにより9thのワンモア曲でDP皆伝の常連ラスボス曲「quasar」やGOLDのワンモア曲「Sense 2007」などが未収録。 これにより、家庭用版が無い『17 SIRIUS』以降の収録曲かつアーケード現行版で削除済みのためプレー手段が希薄となっている楽曲がいくつか存在している。 同じコナステの『SDVX』以降のタイトルでは版権曲の配信も行われている。先行したタイトル故に許諾の取り方などが異なる可能性はあるが、同ブランド内のタイトルでもあるため、比較されてしまうのも仕方ないだろう。 楽曲追加ペースの遅さ・収録曲の偏り 追加課金の楽曲パックを除き、基本料金のみでプレーできる楽曲の追加は2023年10月更新以降2曲/月のみ。 初期は1ヶ月でおよそ8曲ほどと現在と比較すると曲数が多かったが、それでも過去作で登場した曲数を踏まえると遅さが否めなかった。 その後しばらくして月のログイン特典楽曲(*22)2曲、BIT解禁楽曲2曲の計4曲に追加楽曲が減り、2019年のゴールデンウィーク記念アップデート以降からBIT解禁楽曲が過去のログイン特典楽曲の救済枠のみとなり、新規楽曲の配信が実質2曲に減少。その後、2022年の課金体系の変更(*23)に伴いログイン特典楽曲の追加はなくなり(*24)、BIT解禁楽曲としての追加となっているが、やはり2曲/月の配信となっている。 当初の追加楽曲は『EMPRESS』以前の楽曲の配信が多く、2015年12月のサービス開始時点ではイベントがらみの例外を除いて『Resort Anthem』以降の楽曲は配信されていなかった。その後2016年8月に『Resort Anthem』楽曲が追加配信され、2017年8月より『Lincle』以降の追加曲を楽曲パック中心で配信し始めている。サービス開始時点で6作分遅れている状態あったが、SPADAパック配信開始からペースが上がり、2024年現在およそ2作分遅れまでは縮まっている。それでも過去のCS作品が大体1年越しに発売されてきたことを考慮すると、依然として差は大きい。 面倒かつ大変なBIT解禁 本作一番の問題点の一つ。本作の月々のBIT解禁曲、過去のプレー特典曲、カスタマイズを合わせると解禁要素が相当なものになる。下記の通り、BIT稼ぎ効率そのものは改善されてはいるものの、長期間に及ぶ楽曲の継続的追加によって需要の総量も相当なものとなっている。本作の評価点である「楽曲数の多さ」を恩恵を受けるためには避けられない要素となる。 2023年7月下旬のアップデートにより、アーケード版のように「譜面問わず曲を1回クリアすれば必ず1000BITを得られる」という仕様に変わった。これは「SPDP両方が☆12の譜面を1つ解禁する際でも12回遊べば解禁できる 時間による制限なし」ということであり、以前の解禁方法と比べると段違いに軽くなっている。 譜面の解禁に必要なBIT量は難易度に比例し(*25)、例としてSPAが☆11、DPAが☆12であるのなら両譜面のANOTHERの値段は11500BITになる。 低難易度の譜面は値段も安いため初級者帯なら必要BIT数も減るのだが、それとは関係なく、プレーの敷居が非常に高いDP譜面と必ずまとめ買いになっているのは無駄が多すぎる。 定期的にBIT獲得に関するキャンペーンをやったりしているが、それらはほとんど「ログインボーナス」の他はチケットによるBITブースト=追加課金利用時の倍率強化のみの場合が多いため恩恵は非常に薄い。 ただし、チケットが月に1度ログインボーナスで入手できるようになったためそれを用いる前提であれば、イベント実施時は従来の3倍の稼ぎ効率となり、チケット利用・イベントの価値も十分にある。 解禁システムについて かつて行われていた解禁イベントは単調さやテンポの悪さ、結局MISSIONで稼いだBITを使うことに変わりはないというもので評判こそ悪いものであったが、一応本作独自の演出の行われる解禁イベントではあった。現在はそれに類するものはなく選曲画面での解禁となるため、自由度や手軽さはあれど味気なくなったとも言える。 過去作CSにあった機能の未搭載 シリーズ伝統でありながら近作では廃止されてしまったEXPERTモードはまだしも、トレーニングモード、STATISTICS(プレーヤーの詳細な累計ステータスを閲覧出来た)も存在しない。 アーカイブ等も無く、CS版の発売されていないSIRIUS以降のリザルトグラフィックが補完されるようなこともなかったが、2024年4月下旬のINFINITAS感謝祭に伴いRESIDENTのみではあるが、ようやくリザルトグラフィック切り替え機能・追加販売が実装された。 INFINITASチケットについて 段位認定や大会参加にも有料アイテムのINFINITASチケットが1個必要になる。このチケットは1個110円(まとめ買いの無料チケット分を除く)だが、途中終了のリスクがあり、そもそも月額制で基本料金を支払っている所にそういったシステムを盛り込んだ事に批判が多かった。 段位認定では未解禁のコース楽曲もプレーできるのでその兼ね合いであると思われ、今は「ノスタルジア Op.2」からのクラス検定システムにも搭載されているものの、それでも挑戦権の為に追加料金を払う必要性に不満の声が上がっている。 2023年7月下旬のアップデートによりLEGGENDARIA譜面を遊ぶ際に必要であるLディスクと5枚交換できる様になった。しかし、AC版でLEGGENDARIA譜面をプレイするのに必要なVディスクは他の用途と兼用とはいえ20~30円の追加料金で7枚もらえるため、割高感は否めない。 旧曲の難易度・譜面修正について 本作に収録された、AC削除曲である「Ubiquitous Fantastic Ride」のDP HYPERや「DENJIN AKATSUKINI TAORERU -SF PureAnalogSynth Mix-」のSP ANOTHERの難易度が上方修正されたが、それを除けば本作に登場している楽曲の難易度や譜面は修正されていない。 難易度が明らかに詐称である「ADVANCE」のSP ANOTHERなどは本作収録の際に修正されていない。 ただし、12段階制になる前に削除された楽曲の収録時には新規に12段階制の難度がつけられている。 プレミアムカスタマイズについて BITではなく有料でのみ購入できるカスタマイズで、現在は『7th Style』~『27 HEROIC VERSE』までの選曲・決定BGMが実装されている。 『24 SINOBUZ』は遁術システムにより曜日ごとに選曲BGMが7種類に変化する演出があったが、本作ではSINOBUZの選曲BGMは一種類しかない(*26)。 『26 Rootage』のような、システムUIを各バージョン風のものに変えるスキンなどは未実装。現状はあくまでBGMを変えるのみである。 + 2022年現在にて改善された問題点 STANDARDモードがステージ制 本作は後のBEMANIシリーズコナステ版と違い、ACの1クレジットプレーに相当する従量課金モードを用意していない。にもかかわらず当初は最大3~4曲プレー終了の度に一々セーブ画面などが入ってテンポが悪かった。 レベル制限やEXTRA隠し曲も無く、そもそもエスケープキーにより常時途中終了ができるため、わざわざこの仕様にする必要性が無い。 アップデートにより、過去CS作のFREEモードと同等の仕様になり、またステータスも「プレー数」から「プレー曲数」に変更された。 不評を買った解禁イベント「Akashic Explore」 早い話がBITを消費して賽を振る双六だが、単なる作業ゲーであり、特に冗長過ぎる演出がかなり不評だった。 楽曲数の少ない頃から導入したために、ますます作業感を助長する事に。 アップデートで、BIT消費により好きな譜面を解禁できるシステムに変更された。 DJ NAMEが変更不可(2019年3月のアップデートにて改善) 一度DJ NAMEを登録すると変更が一切できなかった。 2019年3月のアップデートにてようやく搭載されたが、INFINITASベーシックコースに加入した状態であるうえで、最後の変更から30日経過しているのが利用条件である。 告知無しでの譜面変更 2019/6/7にて、「New Castle Legions」のANOTHER譜面が未告知でRootageにて復活した時にて差し替えられたCN付きの☆12の譜面に変更されていた。 データベースが旧譜面を参照していたままだったため、旧譜面でクリア・スコアを保存していた場合、新譜面プレーの結果と全く合わない状態になっていた。 2019/6/19に「意図しない譜面の変更」として不具合であったと発表。翌20日に修正された。 SOUND DATA CREATE ERROR 2018年以前からはこのエラーがあまり起きる事は無かったものの、2019年以降からはそのエラーの発生頻度が高くなっており、特に長時間遊びたいプレーヤーにとっては大問題になる。発生条件は不明だが、一部の楽曲を選曲すると高確率で上記のエラーで強制終了する事はある。 例として「Chrono Diver -PENDULUMs-」か「chrono diver -fragment-」等の特定の楽曲を選曲すれば上記のエラーでクラッシュしてしまう確率が高かった。 これに関しては2019年12月中旬のアップデートでこの問題は解消された。 最新オプション(2020年8月改善) ベースとなるシステムも長らくSPADAベースになっており、『PENDUAL』以降に追加されたR-RANDOMやASSISTED EASY等のプレーオプションが実装されていなかった。 サービス開始当初はエフェクターが実装されていなかったが、サービス開始から5年経った2020年12月にクイックリトライ、2021年7月28日にエフェクターがようやく実装された。 大型アップデートで上記オプションは実装された。AC版はバージョンごとに続々と機能追加を続けており、それらが本作に即時反映とはいかずまだまだ未実装機能は多いものの、アップデートによって遅れて実装されるケースが多くなっている。 カスタマイズ要素の乏しさ 2020年4月28日のアップデートまではResort Anthemまでのカスタマイズパーツしか配信されていなかった。 上記のアップデートにより、LincleからSPADAまでのパーツが配信。さらに後にPENDUAL~CANNON BALLERSのパーツや、有料パーツとして選曲BGMも配信されている。 2024年4月のアップデートではリザルト画面背景の配信が開始。 なお、プレー画面の背景外観を変更するフレームスキンカスタマイズは実装されていない。 消極的なアップデート 2016年11月以降小規模なアップデートのみで、楽曲追加以外はイベントもシステムも特に変わらない状況が続いていた。 2020年8月にようやく大型アップデートが行われ、またそれ以降は定期的にシステム面のアップデートも実施されるようになり、この状況は脱したと言える。 遊べる初期曲が少ない 解禁に使えるBIT収入が少なめなこともあり、どのレベル帯でも遊び始めの段階で同じ曲を高頻度で遊ぶといった事が起こりやすかった。 2022年4月のアップデートでBIT解禁曲のうち26までの各バージョンから何曲かずつ初期解禁曲となり、最初から遊べる曲も増加している。 HEROIC VERSEにて変更された一部旧曲の難易度の未反映 『beatmania IIDX 27 HEROIC VERSE』では初期楽曲のNORMAL譜面を主に規模が大きい難易度修正が入っていた(*27)が、これらの変更が反映されていなかった。 HEROIC VERSE稼働から3年が経過した2022年4月のアップデートにてようやくこれらの難易度修正が反映された。 重いだけではなく制限も多いBIT稼ぎ かつてはチケット課金無し、かつREPLAY MISSIONのみで1日で稼げる量では、1日にANOTHER譜面をに1~2曲解禁する分のBITを稼ぐのがやっとだった。 初期と比べると比較的BITの稼ぎやすいミッションが追加されたりはしていた(ただしそれらの稼ぎやすいミッションはノーツ数=実力に依存するところが大きく、達成困難だったり効率が落ちたりする)が、逆にMISSIONを介さないプレー報酬や日替わりのボーナス対象曲などといった ミッション以外でBITを得る手段が本当に皆無 だったのである。 現在は上記の通り楽曲クリアごとにBIT入手可能となり、システム的な入手量の制限はなくなった。 2024年2月以前の段位認定の課題曲について 2016年11月から実装された段位認定において一部の課題曲が難易度に合わない問題があった。 例として、☆2~3で構成される六級の2曲目に☆4の「Spica」SP NORMAL譜面がある、☆8上位~☆9下位クラスが主に選ばれるSP五段の曲目で、☆9でもかなり難しい方と言われる「DROP」のSP HYPERが3曲目に選出されていたり、最高段位であるSP皆伝の1曲目が、一つ下の段位である中伝の一部楽曲よりも簡単とされている「G59」のSP ANOTHERであることなど、低難易度から高難易度まで幅広く挙げられる。 ちなみにSP五段においては上述の「DROP」のSP HYPERが3曲目にいる一方で、☆8でもかなり易しい部類の「Mermaid girl」のSP HYPERが1曲目に選出されており、難易度バランスの悪さが批判の対象となった。 特に批判が多かったのが主にDP難易度が非公式12.6の譜面が選ばれるDP皆伝の中でラストとして選ばれた「Almagest」のDP ANOTHERであり、本譜面がDP非公式12.7である事もあってそれによるクリア難易度でのバランスの悪さが批判の対象になった。 追加当初のBEGGINER譜面の扱い 2020年の大型アップデートの際に、収録済み楽曲のBEGINNER譜面が実装されたが、2023年7月下旬のアップデートが来るまではこれも初期解禁曲のもの以外全てbit解禁が必要だった。 特に☆1のBEGINNER譜面がすべて要解禁だった。2022年の初期解禁曲の追加で常時解禁となったBEGINNER☆1も存在したが、それでも数曲程度にとどまっていた。 また、Rootage以前のAC版のように特殊難易度扱いとなっており、他の譜面と難易度変更ボタンで行き来ができなずBEGINNERフォルダからしか選択ができなかったり、REWARD MISSIONの対象外であるなど扱いも悪かった。 現在は全てのBEGINNER譜面が無条件解禁され、かつAC版と同じく他の譜面と同様通常選択ができる様になった。 総評 当時コナステ初のBEMANI作品なだけあって、サービス開始当初は事実上のCS新作として発表されたが、CS版として見てもプレー環境構築の厳しさや楽曲追加ペースの遅さ、独自要素の少なさ等の多くの問題点があったことから、しばらくの間は改良が望まれていた状況と言える。 特にパッケージ収録されていない期間限定解禁楽曲について、解禁を逃した場合のサポートの遅さは問題だった。 その一方でバグ修正はしっかりと行われており、ライバルやペースメーカー等の最低限のオプションについても整備されていたなどプレー環境として不備はなかった点については2019年以前の改善前環境でも評価点できる点だろう。 またSIRIUSにて追加されたCN譜面や、同じくSIRIUS以降で増加した☆12の連続スクラッチを主体とする楽曲は、代替になる譜面を除いてCS旧作では無いも同然だったので、これらが家庭用環境でできるようになったことも大きい。 システム面もFHSやEX-HARDなどが家庭版初登場であり、特に前者は速度変化する楽曲への対処方法に大きな影響があるため、これが使える環境でAC向けの練習ができるのは大きい。 楽曲パッケージの追加が、2019年からはおよそ1バージョン/半年のペースで実施されるようになり、また登場から2年が経過した期間限定楽曲についてもある程度のサポートが実施されるようになってからは、家庭用向けIIDX環境としてはかなり整備されたと言える。 特に総収録楽曲数は2024年現在では1500曲以上とオンライン環境を活かした対応となっており、2024年3月13日以降の大型アップデート第2弾以降に至っては本作向けのオリジナルLEGGENDARIA譜面の実装や、解像度が1080pに対応等の評価点及び改良点も更に重ねる様になった。 但し、新規イベントや、難易度変更等などといった対応はほとんどないため、イベントを重視するユーザーにとっては味気ないと言えるかもしれない。 また環境構築や楽曲パック等というゲーム外での大きな費用捻出が待ち構えている以上、それ相応にプレーできるユーザーでなければその恩恵を十分に得られるとは言い難いことはあまり変わっていない。 もちろん、アーケードだけでなく家庭用環境でも練習したい、もしくは楽曲をしっかり遊びたいユーザーにとっては、アーケード仕様に近い環境をソフト面でも整えた上でプレーができることは非常に大きいと言えるだろう。 この事から楽曲パック及びBITによる楽曲解禁などのハードルはあるものの、総じて言えば「ACにあるLEGGENDARIA譜面及びSIRIUS以降の楽曲をPCで遊びたい」や「ACには未収録の削除曲やオリジナル楽曲及びオリジナルLEGGENDARIA譜面を遊びたい」とかのニーズを持つユーザーにはお勧めできる作品になっている。 余談 開発チームについて サービス開始から約3年5ヶ月の2019年4月24日付で、開発担当がACチームに移管されたことが、IIDXシリーズのデザイナーであるGOLI氏の発言で判明した。 スマホアプリ版『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』 CS IIDX繋がりとして、2019年現在のCS IIDX最新作である本作がサービス開始してから約3年後のJAEPO2019にて、『beatmania IIDX』のスマホ版である『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』が発表され、2019年12月9日にてサービスが開始された。 こちらは譜面の自動演奏機能がある他、『BeatStream』『MUSECA』等のオンラインサービス終了済み機種を含めたBEMANIシリーズの楽曲が聴き放題になる音楽プレーヤー機能が付いている。 『beatmania IIDX』以外にも『SOUND VOLTEX』『DanceDanceRevolution』にそのULTIMATE MOBILEと冠したスマホ版BEMANIのプロジェクトが始動し、どちらにも専用コントローラーが用意されていたもの、そちらは本作と違い長年音沙汰がなく、自然消滅した形になる。 後にそれぞれPCコナステ版の『SDVX III』および『DDR GRAND PRIX』として結実している。 本作もエントリーモデルの専用コントローラーと共に展示されており、同時にJAEPO2019限定の特別バージョン(*28)と共に一部のtricoro楽曲と8th KAC課題曲を詰め込んだ第4弾の楽曲パックが先行公開された。後の1月30日のアップデートにて本作用の第4弾の楽曲パックが配信された。 プラットフォーム元のコナステについて 本作が発表される前は「麻雀格闘倶楽部」、「天下一将棋会2」と後にてサービス終了した「オトメディウス」の3作品だったが、2020年以降からは当時新型コロナウイルスによるコロナ禍及びそれにおける「ステイホーム習慣」が流行した事もあり、それに合わせて「pop n music lively」や「DanceDanceRevolution GRANDPRIX」等のBEMANI機種のコナステ版や様々なKONAMI製メダルゲームのコナステ版が発表され、現在もサービスを継続している。 特にCSではGBA向け作品として発表された「モンスターゲート」の現行作である「エルドラクラウン」のコナステ版が登場した事や、PS2版V3以来CSギタドラの最新作が無かった「GITADORAシリーズ」の最新作が登場した事もあり、現在も「コナステ=KONAMIのAC作品におけるCS移植作品のプラットフォーム」として有効活用されている。 また、この時期(2020年後半〜2024年)におけるKONAMI公式の決算報告書において、「コナステ専用コンテンツが順調に売り上げへ貢献」等と言った根拠が記載されている。
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beatmania IIDX 19 Lincle 【びーとまにあ つーでぃーえっくす ないんてぃーん りんくる】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 アーケード 販売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント 稼動開始日 2011年9月15日 判定 なし ポイント 初心者向けシステム導入IOSYS電波曲の参戦ミニキャラアバター「クプロ」登場面倒な解禁、やはり全解禁は無しかなり不評な連動イベント beatmania IIDXシリーズ 概要 新要素・前作からの変更点 Lincle Kingdom 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後 余談 可憐 (ラブリー)× 轟音 (ドライブ)= 新連鎖 (ニューリンクル)。 概要 『beatmania IIDX』シリーズ20作目。 青緑とオレンジ色を基調とし、明るいサイバーチックなデザイン。看板キャラクターは「セリカ」と「エリカ」。 キャッチコピーは「 可憐 (ラブリー)× 轟音 (ドライブ)= 新連鎖 (ニューリンクル)。」 製作期間中に東日本大震災があったため、それの意識もあると思われる。 新要素・前作からの変更点 EX-HARDゲージ HARDオプションの更に上級の危険なオプション。ゲージは黄緑色で表示される。曲途中でゲージが0%になるとその時点で終了。 見逃しPOOR=18%減少、空打ちPOOR・BAD=10%減少。HARDオプションと異なり、ゲージが一定値を下回った際の減少量補正無し。 クリアランプは赤と黄に交互に光る。 ONE MORE EXTRA STAGEでは、このゲージによるプレーとなった。 また、「Lincle Kingdom」などのイベント進行の条件で、このゲージでのプレーが必要になる場面も。 EX段位ゲージ 段位認定において、とあるコマンドを入力するとこのゲージになる。 上のEX-HARDゲージとは仕様が異なるが、同じ黄色いゲージであり普通の段位ゲージよりも減り幅が大きい。 本作の時点では、特にこのゲージでプレーするメリットは全く無かった。 STEP UPモード 以前にあったBEGINNERモードは廃止され、これが初心者向けモードに。もちろん上級者にも使える。 前作のSTORYモードに改良を加えたような感じで、3曲保証。会話イベントは無い。 本モードはDPにも対応。 FREE PLUSモード 2人プレー時限定FREEモードで、2曲保証でなく3曲保証でプレーできる。 DJ VIP PASS STANDARDモードでPASELI支払い時に、追加で支払うと取得することができる。 「DJ VIP PASS GOLD」は3曲保障、「DJ VIP PASS PLATINUM」は3曲保障+難易度制限無しになる。 ミニキャラアバター「クプロ」の登場 帽子・髪型・顔・胴体・両腕の装備品のパーツを別々にカスタマイズ可能。カスタマイズの自由度が高く可動するため愛着がわきやすく好評を得た。次回作のtricoroでは動きや表情のパターンも追加された。 クプロパーツの中には歴代作品のムービーキャラを再現できるものもある。 クプロパーツはe-AMUSEMENTの「クプロの部屋」にあるものだけでなく、連動イベントの解禁物、CDなどの特典になっているものもある。 DELLAR(デラー)について 前作からの反省からか、デラーの使い道が変更。ゲーム中で楽曲を解禁するのではなく、e-AMUSUMENTでクプロパーツやプレーカスタマイズ、Lincle Kingdomのアイテムを購入する程度に留まった。 「ALL CHARGE NOTES」フォルダ 名前通り、CNやBSSがある譜面(CNマークが付いた譜面)が集まったフォルダが追加。そのSTAGEで選択可能な難易度までの全譜面が入っている。 BPMの最小・最大値がプレー中にも表示。 SUDDEN+ TYPE B CS版のIIDXに実装されていたオプションを逆輸入。TYPE Aとの違いは、ハイスピード変更時SUD+が自動で調整される。 %刻みPACE MAKER テンキーを使って0~100%のスコアのグラフペースメーカーにすることができる。100%にするとDJ AUTOと表示される。 演出スキップ CSと同じように、決定時の演出をスキップできるようになった。 MUSIC PREVIEW 早い話が試聴機能。IIDX以外の全ての現行BEMANIシリーズに既に実装されている。 以前はBEGINNERモードでしか搭載されていなかったが、ついに他のモードにも導入。 かつてQ Aにおいても「DJはあらかじめ曲を知っているもんだ」といった硬派な回答をしていた過去もあり、この機能の追加は長く実装されていなかった。 ON/OFFはe-AMUSEMENTのカスタマイズで切り替えることができる(ただし、ベーシックコースに加入が必要)。 e-PASSの非接触型認証採用 以前の差込式によるe-PASSの傷つきの心配は無くなった。 財布をかざしたときに、SuicaなどのICカードが反応してしまうことも。 INTERNET RANKINGのbeat#制の廃止 前作まであったbeat#表記がなくなり、EXPERTモードのIR対象コースは約1か月ごとに追加配信されるようになり、開催期間は次のコース配信までになった。 これに伴い隠し要素の解禁タイミングも前作から変わり、不定期になった。 カスタマイズパーツ「ノーツ」「フルコンボエフェクト」の登場 「ノーツ」は見やすくなるという理由でいじる上級者も多い。 「フルコンボエフェクト」は過去作を再現した演出が追加。 ミスレイヤーが空POORだと出なくなった。 HELP BUTTON 操作説明がeffectボタンを押し続けることにより表示・非表示を切り替えられるようになった。 従来表示されていた鍵盤操作の説明文はここに移った。 表示領域がかなり広い為、表示中は選曲画面下部のスコアデータが隠れてしまう。 デフォルトではONになっているが、OFFにすればその状態で保存される。 チュートリアル機能 前作まであったTUTORIALモードが削除され、初プレーから数回プレーの間にモード選択後にチュートリアルをプレーするかどうか選択できるような形式に変わった。 BGAにはセリカのイラスト、ナレーションは女性ボイスであり、マイケル氏は登場しない。 Lincle Kingdom 本作のメインイベントである。前作には無かった「CARDINAL GATE」のようなボスフォルダに近い形式。 具体的には、従来のボスフォルダに様々な解禁要素を加えた感じ。 ファンタジーRPGのようなデザインで、「七つの大罪」をモチーフにされている。 イベント進行について 1人プレーかつSTANDARDモード限定であり、STEP UPモードなどの他のモードでは発生しない。 モード選択後にまずマップを選び、基本「1クレジット内でマップ固有の条件を満たすように4曲プレーする」という条件を満たすと「リンクルのかけら」が手に入る。 選んだマップに対応するボス曲は「リンクルのかけら」が5個でN譜面、10個でH譜面、15個でA譜面が解禁される。このボス曲はマップ「太古の神殿」を選んだときにEXTRA STAGEで自動的にボスフォルダに突入し、選曲できるようになる。 ボス曲で条件を満たせばその譜面に「悪魔の羽」がつき、すべてのボス曲に羽つけることで新たなボス曲"Beridzebeth"がフォルダ内に登場する。 "Beridzebeth"にN譜面でも羽をつけることができれば、Phase2に突入することができる。"Beridzebeth"もフォルダに常駐。 Phase2も同様にすべてのボス曲に羽をつけることで新たなボス曲"Neulakyussra"が登場。 さらに"Neulakyussra"で条件を満たせば、ONE MORE EXTRA STAGE"Cuvelia"に突入できる。 "Cuvelia"を完走できれば、"Neulakyussra"と"Cuvelia"はフォルダ内に常駐する。 もちろん過去のボスフォルダと同じように"Beridzebeth"はPhase1につけていた羽が、"Neulakyussra"、"Cuvelia"はPhase2につけていた羽が、完走に失敗すると没収される。 羽の取得条件は、ライバルを設定するとゲージ条件が、Lincleショップで購入できる「お守り」を装備するとスコア条件が緩和された。デラー獲得量が増えるネックレスもある。 また、「リンクルのかけら」とは別にLvゲージも存在し、Lvが上がることで新マップが登場したり、CS移植曲や復活曲が解禁される。 しばらくして、羽をつけた譜面に対応するe-AMUSUMENTの「悪魔のカード」を、デラーで購入することで通常選曲画面に常駐させることができるようになった。このときに、真の曲名が判明した。 前作でイベント曲の無条件解禁が無くなってしまったのを受けて、このような形になった。ボスフォルダは稼動終了まで続いたため、常駐させなくてもボスフォルダで選曲することは可能。 評価点 楽曲は女性ボーカルのポップス系とドラムンベースがやや多めなことを除いては、いつも以上にバラエティに富んでおり、当然ながらクオリティも高い。同人界隈からのアーティストも数人参加しているが、特に新規プレーヤーに受けが良い。 電波ソング風ポップス「恋する☆宇宙戦争っ!!」「Drive me crazy」や、天土が走るレイヤーの「Express Emotion」が楽曲・ムービーで高い人気を集める。 DJ SWANこと上野圭一氏がAsuka Mをボーカルにフィーチャーしたドラムン「LOVE B.B.B」を提供し、古参プレーヤーを感激させた。 Nhato氏が初参戦し、ワブルベースを用いた新タイプのトランス「Star Trail」は好評を得た。 「冥」から久しぶりにD.J.Amuro名義がカムバックし、「F」やLL第五弾の「HAERETICUS」を提供。 DJ MURASAME氏とDJ Killer氏(*1)によるEXTRA専用曲「SHADE」は、前作同様各難易度をつなげて1曲になる形式。 通常ONE MORE EXTRA楽曲「DIAVOLO」は、「もはやこれは階段ではなく坂」といわれる強烈な譜面に加えてド派手なロゴをバックに奇妙なステップを踏む赤と青のトランもどき(*2)のムービーで話題に。 「SA.YO.NA.RA.SUPER STAR」では、いつもながらONLY ONEな曲調&ONLY ONEなダンスをする満に加え、BEMANIメンバー(というかdj TAKA)の強烈な顔芸でもはやツッコミどころしかないムービーが現在でも語り草になっている。 次回作で削除されてしまった今作限りの楽曲に注目すると、nouvo nudeが「Electric super highway」を提供し、5鍵盤3rdMIXより13年越しのカムバックを果たしてもいる。同じく現在は削除されてしまったTЁЯRAの「ЁVOLUTIØN」も曲・譜面ともに高評価だったため、「ムービー汎用にしてもいいから復活して欲しい」という声が非常に多い(*3)。 初心者のサポートの充実 前述の楽曲プレビューやヘルプボタンの搭載、STEP UPモードの登場、新曲のNORMAL譜面が抑え気味(*4)になっていたりと新規プレーヤーに優しいつくりになっている。 EX-HARDの実装 IIDXに慣れた上級者向けのオプションであることは明白なのだが、「HARDは余裕だけどフルコンボが出来そうで出来ない」といったぐらいの、HARDランプとフルコンボランプの間に位置する丁度いい指標として機能しているため、当の上級者からの評判は良好。 既存曲の中でもHARDとEX-HARDで突破難易度が全然違う楽曲が相当数存在しており、やり込み要素の大幅強化に繋がっている。 スクラッチの反応が改善し、皿曲の攻略がしやすくなった。 ボスフォルダ形式の復活 前作で消えてしまったボスフォルダが、やや形式を変えつつも復活したことは評価を得ている。 リザルト演出やその後のフォルダ内のデザインは好評である。 ボスフォルダから選択した場合、曲名にモザイクがかかっており、「CARDINAL GATE」のようにアーティスト名義のみの表記になる。 ボス曲プレー時のムービーはキャラvsクプロのような画面構成に(*5)。クリア時と失敗時では結末も異なる。当時は「MILITARY SPLASH」みたいだ、という評価が目立ちまあまあの評価であった。 またイベント中、ボス曲以外のプレー画面では、BPM表示の上あたりでクプロと敵が戦うようになっている。 賛否両論点 スタッフロールの廃止 前作までは、STANDARDモードや段位認定などで全曲クリアした際にスタッフロールが流れていたが、今作ではそれが無くなっている。 ゲーセンでスタッフロールをわざわざ観賞するプレーヤーはほとんどいるはずもないので、仕方の無いことなのかもしれない。 ちなみに、他にもボーナス点(*6)や総合リザルトなどの廃止されたシステムは多いが、それに対する批判はあまり出ていない。 イベント「春のリンクル祭り」の「Lincle PRINCESS」 電波ソングで有名な同人サークル「IOSYS」の参戦とあり、電波曲としての完成度は高い(*7)。ムービーもGOLI氏がかなりノリノリになり作った力作。L.E.D.氏やkors k氏が完全敗北宣言を出した程。曲やBGAは言うまでも無く超賛否両論であるが。 ただし、解禁にはSTEP UPモードの完全クリアが必要(*8)。 もともとSTEP UPモードを進めていたプレーヤーはともかく、やってないプレーヤーはこの1曲のためだけにかなりのクレジット数を要求されるハメになってしまった。 結局、対象楽曲は次回作までに自動解禁されることはなかった。 イベント「春のリンクル祭り」のスタンプ解禁 1日1回プレーすると獲得できるスタンプを専用サイトのカードに押していくと曲が解禁できる、というもの。 全解禁するには12日分のプレーが必要であり、人によっては1ヶ月以上もかかってしまう。 解禁曲は2曲ともSPA/DPA☆10だったのがまだ救い? 問題点 「Lincle Kingdom」の解禁について 「リンクルのかけら」取得の条件はかなり難解であり、掲示板などで検証を重ねまくってやっと特定された。 特にPhase2の「憤怒の火山」では1曲目と4曲目もつなげた曲名しりとり(*9)という発見が一筋縄ではいかない条件があった。 また、Phase2の「嫉妬の海」ではノーツ数が100の位が同じ曲(100~199、200~299…)という条件なのだが、獲得条件がプレーヤーの腕前に直接関わってくるため、ノーツ数が多い曲は高難易度になりがちで、逆にノーツ数が低い曲は低難易度が多くEXTRA STAGE進出条件を満たすのが困難なため、かけらを15個集めきれなかったプレーヤーも少なくない(*10)。 同じ選曲方法は使えないため、メモなどに記録しないと後々厄介なことになる上に、A譜面を解禁する場合各マップで「15回」も選曲を縛られる点が非常に面倒だったが、稼動終了2ヶ月前に緩和され、マップを選択して4曲プレーすれば取得できるようになった。それでも全譜面解禁するには貢ぎが要求され骨が折れる。 4曲設定の店舗ではボスフォルダを出現させることができなかった。 ボスフォルダが出現しないだけで、リンクルのかけらは通常の3+1曲設定の場合と同様に入手可能。 4曲設定の場合でも、FINAL STAGEまでプレーすればかけらは手に入る。その場合3曲目でのEXTRA STAGE進出条件が不要となり、難易度によらず普通にクリアすれば良くなるので、3曲目のレベルが低すぎる等でEXTRA STAGE進出が困難な場合、4曲設定の筐体を探してプレーする方法もあった。上記の嫉妬の海での低ノーツのかけらを獲得する際はこの方法が楽になる。 N譜面メインの初心者は各マップ5回で済むのだが、上級者と等しく条件を調べ、Lvを上げる必要はあり、ゲージ緩和のためにライバル登録をしておく必要もあり、スコアがうまく出せないプレーヤーはお守りを購入するためにデラーを多く貯める必要があるなど、敷居が高く感じられるものになっている。 羽をつけた曲しか常駐できないため、イベントを放置してその後曲を解禁させることは不可能。つまり、前作同様曲を解禁したいならイベントの参加は絶対というわけである。 EXPERTモードの一部コース 前作「Resort Anthem」では、EXPERTモードの「GLOBAL RANKING PLATINUM」コースにて、解禁イベント前にプレーできる曲がバグによってプレーできてしまった。その煽りを受けてか、「ANCIENT」・「DEVIL」・「KINGDOM」コースでは、自力でコース内の楽曲を解禁しなければそのコースをプレーすることができなくなってしまった。特に「DEVIL」・「KINGDOM」コースが少々複雑で、例を挙げると…。 Mamonis・Ashemu・BulluvegolaのNORMALとHYPERを解禁、BeridzebethのNORMALを解禁している場合、DEVILコースはNORMALのみ選択可能(HYPER・ANOTHERは選択不可)。 全曲ANOTHERのみ解禁している場合、DEVIL・KINGDOMコース共にANOTHERのみ選択可能(NORMAL・HYPERは選択不可)。 Mamonis・Ashemu・BulluvegolaのHYPERのみ解禁、BeridzebethのNORMALのみ解禁している場合、DEVILコースは選択不可。 ちなみにHIT CHART系/BEST系コースも、未解禁曲が含まれている場合はそのコースは選択できない。 連動イベント「Lincle Link」 前作に引き続き行われたが、第3弾と、第1弾を引き継いだ第5弾が大問題になった。 前作から継続した第1弾は「REFLEC BEAT limelight」稼動で大きく緩和され、まだ現実的な必要クレ数になった。 第3弾で解禁できる「WONDER WALKER」は「jubeat copious」との連動曲だったが、解禁条件が「天空の夜明け(A)をフルコンボしろ」というトンデモない条件が課された(*11)。超上級者以外は、jubeatでのマッチングで伝導してもらうしかなかった。 その次の「yellow head joe」は、「jubeat」で「WONDER WALKER」を全譜面フルコンボして解禁するか、そうして解禁したプレーヤーをIIDXで相互ライバルにして解禁するかの2択になった。 第1弾を引き継いだ第5弾はIIDXのプレーでも解禁は可能だが、解禁ゲージは全然伸びず、結局REFLEC BEATをプレーせざるを得なくなっている。 もちろん全解禁にはかなりの貢ぎを要求される上、連日プレーでゲージが伸びやすくなる可能性が上がるという仕様はプレーヤーを萎縮させた。 ちなみにこのイベント、次々回作のSPADAまで3年近く継続(*12)し、ある意味伝説となっている(*13)。 また、曲解禁が無い第4弾を除く第1弾~第5弾のうち、レイヤーアニメがついているのは20曲中たったの2曲であるのが残念である。 SP九段について DJT以来は「moon child」が就任されていたが、今回は代わりに「雪月花」がボスとして登場した。「ゆとり九段」などと非難の声が上がっていた。GOLD以来の出来事であり、六段から飛び級で九段に合格したプレーヤーもみられた。 今回のは皿複合の要素は強いが、物足りない部分が多かった。 一部リザルトグラフィックの廃止 DJキャラが登場するランクA以上のものと、新曲のBGAを用いた段位合否画面のものが本作では廃止された。 特に後者はクプロが表示されるのみであり、次回作以降も実装されなくなった。前者は次回作で復活した。 ちなみに段位・EXPERTでのトランが登場する6種類のリザルトグラフィックは本作までの実装。 「Lincle Kingdom」楽曲を2人でプレーするとキャラが登場しないという仕様がある。 1人プレー時と比べると寂しい画面構成となってしまう。しかし「Lincle Kingdom」楽曲用に作られた汎用ムービー3種はいずれも普段キャラクターで大部分が隠れてしまうにもかかわらずハイクオリティなものであり、それをじっくり観賞できるというメリットはあるか(*14)。 この仕様はbeatmania IIDX 22 PENDUALまで引き継がれた。 汎用ムービー「Lincle POPS汎用」 今作で登場した汎用ムービーのうち、「Lincle POPS汎用」が採用されている楽曲が異常に多い。(例:I m so Happy、Snow Goose) 今作はそのムービーが25曲。tricoro以降でもこのムービーが採用されている楽曲が多くあり、一部では「乱発しすぎ」、「ムービーに困ったらコレ」と揶揄されている。 総評 前作の反省点を活かし、順当な進化に加え様々な新要素を加えていき、初心者に優しいシステムも多く搭載された。 ポップスの増加、同人界隈のアーティストの参戦やIOSYS電波曲の登場、クプロの登場、キャラ物のBGAがより多くなったことなどは否定的なコアプレーヤーもそれなりにいたが、新規プレーヤーにとっては取っ付き易くどちらかといえば成功した方であるだろう。 しかし、イベントに関しては全体的に面倒だったと評するプレーヤーが多い。ボスフォルダ形式が復活したとはいえ解禁法には難がある上、隠し曲は自分でイベントで貢いで解禁しないとそれ以外では一切解禁させないという前作からの流れが続いてしまった。特に「Lincle Link」に関しては過去最悪の連動イベントと評するプレーヤーもいるほどである。 一応前作よりはマシだったとはいえ、コナミの運営法が変わってしまったことをプレーヤーは悟ることになっただろう。 その後 次回作『beatmania IIDX 20 tricoro』でも、今作とほぼ同じ路線で進行している。 次回作からは猫叉Master氏もサウンドディレクターに加わり、L.E.D.氏と二人体制に。 HARDCORE TANO*Cレーベルなどの同人界隈からさらにアーティストが参戦。特にUSAO氏やDJ Noriken氏は一躍人気アーティストになった。 ついにe-AMUSEMENT Participation対応タイトルとなり、イベントが大増量。 メインイベントはクプロが主導となって進行し、ストーリーが作られ、ボス曲は本作と同様に戦闘レイヤー形式に。 ちなみにストーリーが割りとアレだったことや、稼動末期のとあるイベントのせいでクプロシステムに対する否定的な評価が目立ち始めた。 メインイベントは3つ行われたが、各イベントには開催期間が設けられるようになった。イベント中に解禁・常駐させてない場合、一応イベント後にe-AMUSEMENTでデラーを消費して解禁させることはできる。 「Lincle Link」が継続する中、さらに連動イベントは頻度が多くなっていくが、中には評価がそこそこ好評だったものと「Lincle Link」と同様に最悪だったものが存在する。 また次回作は本作以上にシステムが一新され、変更点が非常に多くなった。 画面解像度がHD化し、UIも所々変わっている。特にオプション周りのシステムはより使いやすくなった。 なぜかEXPERTモードが廃止されてしまった。 「Lincle Kingdom」で登場した7大悪魔キャラの中でも『強欲』のマモニス・『傲慢』のルシェ・そしてONE MORE EXTRA STAGE担当のキュベリアは特に高い人気を獲得し、次回作以降も至る所で登場している。 マモニスは公式ではサイトの4コマ漫画を主にいじられ役のような扱いで出番が多く、後作のムービーやゲーム内イベントで完全にいじられ役のような立ち位置でも何度か登場している。 ルシェはその可憐な容姿で高い人気を集めたが、デザインの一部が原因で男の娘疑惑が持ち上がり、多くのIIDXプレーヤーの性癖を歪めたとも言われている。3作後の「PENDUAL」では堕天前の姿である「熾天使ルシェ」が新曲をひっさげ登場、更に後の「CANNON BALLERS」では関連キャラである「サリュイス」とのストーリーが描かれた楽曲が登場した。 キュベリアは女神や天使のような美少女キャラだが、「リーダー格であるサタヌ(憤怒)の祖母」に加え「ぐーたらなおばあちゃん」という斜め上を突っ切った裏設定で楽曲や見た目に似合わない面白キャラの地位に落ち着いた。次々作「SPADA」にて楽曲ムービーに再登場(ついでに親友キャラのトゥオネタちゃんデビュー)を経て、『BeatStream アニムトライヴ』に完全新規楽曲&ムービーを引っさげて乱入。そちらの楽曲は「SINOBUZ」で移植された。 また、『暴食』のベルゼリスもルシェと同じく「PENDUAL」でパトナ(味方キャラ)として再登場、『色欲』のアーシェムも上記ルシェの楽曲ムービーでチラッと再登場している。 余談 公式サイトのとある場所から4コマ漫画「PASELIの塔からこんにちわ」が読めた。作者はGOLI。(現在はデッドリンク) Lincle Kingdomのキャラの日常を描いたギャグマンガ。マモニスのいじられキャラ、ベリゼリスのメイド設定、ルシェの■の娘認定、キュベリアのぐーたら設定もここから。 漫画自体は好評だったが、次回作以降でこのノリを本編ストーリーでやってしまうことに……。
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本項では『beatmania IIDX 15 DJ TROOPERS』のAC・CS移植版を併せて紹介します。 判定は全て「良作」です。 beatmania IIDX 15 DJ TROOPERS 【びーとまにあ つーでぃーえっくす ふぃふてぃーん でぃーじぇーとぅるーぱーず】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 アーケードプレイステーション2 発売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント 稼動開始日 2007年12月19日 家庭用 2008年12月18日/6,980円(税抜) 判定 良作 beatmania IIDXシリーズ 概要 特徴 評価点 MILITARY SPLASH PS2版でのMILITARY SPLASH 新難易度「BLACK ANOTHER」の追加(PS2版) 賛否両論点 問題点 総評 余談 「撃鉄」 (トリガー)は引かない。 「戦律」 (せんりつ)を打て。 概要 ゲームセンターで一世を風靡したDJシミュレーションゲームのデラックスバージョンである『beatmania IIDX』の第16作(*1)。 今作では新筐体が発売され、前作までは36型フラットブラウン管モニターだったものが、ブラウン管テレビの製造終了に伴い、37型フラット液晶モニターに変更された。 ブラウン管モニターに比べ、画面の映り込みが軽減され、個人差はあるがプレー中に後ろにある筐体等の光の映り込みが気にならなくなった一方で、ハイスピードを上げた際の残像の問題や、表示の遅延が問題となった。 遅延に関しては後のアップデートでブラウン管筐体と液晶筐体でディスプレイタイプを変えて遅延対策がなされた。 特徴 エントリー関連 カードを読み込んだ際のエントリー画面の情報が大きく増加。 1ページ目は従来と同じくDJ NAME(プレーヤーネーム)・段位・DJ POINT・ID・所属都道府県が表示されるのに加え、プレー回数が表示されるように(携帯サイトで非表示にすることも可能)。 2ページ目にはWEEKLY RANKING対象楽曲・THE TROOPER S JOURNEY(行脚記録)・THE ACE TROOPERS(撃墜数)が表示。 3ページ目・4ページ目にはそれぞれSP・DPのライバル情報が表示されるように。それに伴って前作まではSP・DPで共通の5人のライバルしか登録できなかったのが、SP・DPそれぞれ5人、合計10人まで登録できるようになった。 THE TROOPER S JOURNEY 8th styleの時に行われていた「行脚王」のようなもの。遠征エリア(都道府県)・遠征店舗数・遠征筐体数が記録される。 当時もあまり評判は良くなかったが、今作では楽曲解禁にも絡むことで、主に都心部以外のユーザーから不満が続出。解禁される楽曲は、復活曲の「BRING HER DOWN」とDDR SuperNOVAからの移植曲「華爛漫 -Flowers-」。後に通常解禁されたため一応は救済処置があったものの、次回作以降は更に解禁に絡むようになり、不満の声が大きくなることとなる(*2)。 THE ACE TROOPERS 筐体内のトップスコアを更新すると、1ポイント獲得できる。ただし、他のユーザーが残したスコアを更新したときのみカウントされ、自分が残したスコアを更新してもカウントされない。 稼動時の通常ONE MORE EXTRA楽曲であった、「PARANOiA ~HADES~」(DDR SuperNOVA2からの移植曲)を解禁するためには、このポイントを100獲得、つまり100回筐体内TOPスコアを更新しなければいけなかった。後に通常解禁されるとは言え、人数の多い店舗では初心者中級者は上級者が残したスコアを更新しづらく、逆に人数の少ない店舗では、自分以外の筐体内スコアが残っていない、という自体に陥りやすく、評判は良くなかった。次回作以降でも問題に。 TUTORIALモードの追加 全く初めての初心者のためのモード。前作の人気曲「GOLD RUSH」でボーカルを務めたマイケル・ア・ラ・モードがプレーの仕方を解説し、練習曲2曲をプレーするといった内容。ユーザーの先鋭化が問題になっていたIIDXシリーズで、より初心者向けのモードを搭載したことは高評価。 オプション・選曲画面周りの改良(主な部分のみ) SUDDEN+がスタートボタンを2回連続で押すことで、家庭用と同じく出し入れができるようになった。 DOUBLEプレー時にBATTLE・RANDOM・MIRRORの同時がけができるようになった。 JUDGEコマンド(プレー中にリアルタイムで判定数を表示)が保存されるように。 WINDOW HOLDコマンド(*3)が解除可能になる。 家庭版に準拠し、フォルダを選んでいる時に他のフォルダが表示されなくなった。 フォルダを開いた際に、選曲画面がスッキリする一方、TUTORIAL・BEGINNERモードからSTANDARDモードに移行した初心者にはわかりづらくなったとの声もある。 スコアグラフのターゲットスコアにDJ LEVEL AAA・AA・Aが追加。 評価点 楽曲面は安定した評価。 ハードコアやトランスといった定番ジャンルはもちろん、プログレッシブハウスやテクノなどの低BPMの楽曲も充実。家庭用ではその隙間を埋めるような書き下ろし新曲、コラボレーション楽曲、5鍵盤beatmania移植楽曲が収録された(5鍵盤beatmania 7thMIXの「WHAT S NEXT?」が収録されたことも、続編を心配する声の一因となったが)。 『DJ×軍隊・迷彩』というシリーズを通しても奇怪なテーマがロケテストから話題となったが、哀愁感や緊迫感漂うシステムBGMや「戦い」「緑(自然)」「旅」をテーマにした楽曲が多く収録されているため、結果としてテーマが直接的なGOLDやResort Anthem並みにわかりやすい作品となっている。 5鍵盤beatmania時代から根強い人気を誇るRAMが久しぶりに楽曲を提供。10th style以来、実に5作ぶりの収録にユーザーは大歓喜。以前のようなRAVE路線とはやや趣は違うが、RAMらしいRAVE楽曲である「satfinal」と、当時所属していた「cargo」での路線を彷彿とさせるPIANO HOUSE楽曲の「Wanna Party?」を提供。後者は以降の作品では、ダブルプレー用段位認定モードの七段1曲目になり、どちらも親しまれている。 余談だが、10th以前からRAMのRAVE楽曲につけられていたムービーに登場する「アクティ・アリエス」も「satfinal」にレイヤー出演。たゆんたゆんに揺れるおっ◯いが見られるのだが、CEROレーティングの問題からか家庭用に移植された際に揺れ具合が抑えられている。 MILITARY SPLASH DistorteDの「CARDINAL GATE」、GOLDの「VIP ROOM」に続く、ボス曲フォルダ。 今回はNORMAL譜面・HYPER譜面でもONE MORE EXTRA STAGEを出現させられるようになった。 前作まではANOTHER譜面のみがONE MORE EXTRA STAGE召喚の対象だったが、ハードルが下げられたことで初心者・中級者にとってもやりごたえのあるイベントになった。 #1と#2に分かれており、#1のONE MORE EXTRA STAGE楽曲である「TROOPERS」をクリアすることで、#2に移行する。 #1では、当時稼働していた他BEMANI機種から、「Übertreffen(pop n music 14)」、「ミラージュ・レジデンス(GuitarFreaks DrumMania V3)」、「TRIP MACHINE PhoeniX(Dance Dance Revolution SuperNOVA2)」が移植。それぞれ特定の条件を満たすことで、EXTRA STAGE限定のボスフォルダに追加されていく。 上記の3曲をNORMALでは正規譜面でクリア、HYPER譜面では正規譜面でDJ LEVEL AA以上でクリア、ANOTHER譜面では正規譜面+HARDオプションでDJ LEVEL AA以上取得でクリアすることで、勲章を獲得、同一譜面の勲章を3曲分集めるとONE MORE EXTRA STAGEの「TROOPERS」に特殊リザルト後、突入する。 上記の「TROOPERS」は出現すると強制的にHARDオプションがつき、その状態でクリアすると、#2に移行する。 #2の楽曲はオリジナル。「Do it!! Do it!!」・「ICARUS」・「four pieces of heaven」・「STEEL NEEDLE」で、#1と同じく、特殊条件を満たすことでボスフォルダ内に出現する。 各ボスにはそれぞれボスキャラクターのレイヤーと専用のスキンがつけられており、MVがボタンを押すことでシューティングゲームのように弾が出る演出になっている。 余談だが近年のプレーヤースキル向上や、ノーツの配置による難しさではなく単純にノーツ数を増やして物量で難易度を上げることによって、音を叩いて鳴らす楽しさよりも難しい配置をいかにクリアするかに目的がシフトしている近年の音楽ゲームを皮肉って「シューティングゲーム」と揶揄されるようになったのは、本作のこの演出が影響している。 #2でも#1と同様に勲章を集めると、特殊リザルトからONE MORE EXTRA STAGEに入り、真打として「MENDES」が出現する。 PS2版でのMILITARY SPLASH #1と#2に分かれていることは再現されている。 ところがさらに特定の条件を満たしたうえでフォルダに入ると、選曲画面にノイズが走りサイレンが鳴り響いた後、UNKNOWN演出とともに強制選曲。各BEMANI機種+5鍵盤beatmaniaからの移植曲と完全新曲が「未確認戦力」として出現するという隠し要素が追加された。参考 以前からACの要素を完全移植するだけでなく、SUDDEN+や0.5倍刻みハイスピードなどを先行導入してきた家庭用スタッフの「本気」とも取れる内容に、ユーザーは感嘆の声をあげるとともに、後述する「次回作がないのではないか」というメッセージもあり、続編の開発を心配する声もあった。 本作には隠しコマンドが組み込まれており、そのコマンドを入力すると…? + ネタバレ 実はPS2版において曲名の頭文字を「F-O-R-E-V-E-R」の順番でSELECTボタンを押すと、本作の最後の隠し曲であり、かつ本作のエンディング楽曲である「THE LAST STRIKER」が遊べられる様になる。 しかも本作のPS2版におけるMILITARY SPLASHにおいてUNKNOWN楽曲として解禁できる隠し曲の一つである「VOX UP」を事前に解禁しなければならない為、この楽曲はある意味元々CS IIDXの最終作として遊べられる、まさに(当時の状況には限るものの)CS IIDXシリーズにおいてグランドフィナーレを飾るのに相応しい、最後の隠し曲になっている。 ちなみにこの様な「隠しコマンドを使って隠し曲を解禁する」については、次回作のEMPRESS + PREMIUM BESTにおける「Time To Empress」の解禁条件として仕組まれている。 新難易度「BLACK ANOTHER」の追加(PS2版) 従来の難易度に加え新しく追加されたいわゆるもっと上を目指す上級者向けの難易度。 前作『GOLD』のCS版にあった皆伝専用の高難度譜面を様々な曲に適用したもので、本CS版の皆伝の課題曲は全てBLACK ANOTHER譜面である。特に4曲目の「ICARUS」は元々の曲構成(*4)が似ているのに加えてノート数は2000と、シリーズ不動の皆伝ラスト曲である「冥」にかなり近づけたものになっている。 上級者向けではあるものの一応☆10は1曲、☆11はSP2曲DP1曲と挑み始めるさわり部分のものも存在。 とはいえ同レベル帯の楽曲に比べると多少難しく、また押しづらい配置などちりばめられており、ANOTHERの上の難易度という位置付けとして体裁を保っている。 BLACK ANOTHER(以下黒と呼称)が追加された楽曲は計20曲。内SPのみが12曲、DPは2曲となっておりその他はSPDPともに黒アナザーが存在する。 この片寄りはプレー人口に比例しているものと推測され、DPでの黒アナザーが存在する楽曲は20曲中8曲とやや物足りなさは否めない。 尤も、DPプレー自体がある程度音ゲーを触れてきた人ですら難しく感じてしまうものであり、スタッフの労力等を考えたらやむを得ないとも感じられる。 ほとんどが☆12だが譜面傾向は幅広く、超物量で襲いかかるものもあれば本来音感的にスクラッチっぽいものはしっかりスクラッチにあてていたりとそれなりに工夫が見てとれる。 しかしさすがに「MENDES」における黒譜面はエンドコンテンツとは言え、やりすぎた感が否めないが…。 賛否両論点 イベント楽曲の譜面や曲構想 今作のイベント楽曲では、スクラッチの多用や同じフレーズの繰り返し、BPMの高速化といった特徴がやや目立つ。今でこそこの手の譜面は認知されるようになってきたが、この当時は過去に1、2曲あるかないかの非常に珍しいものであった。 中でもフレーズの繰り返しは、「やっていて面白みに欠ける」「何の音を弾いているかさえ分からなくなり、音ゲーとしての根本も危うい」という批判は多い。 楽曲そのものからして、明らかに難易度を重視したような部分が目に付くのも難点。それもあってか、☆11の一部楽曲に至っては☆12の立場まで喰ってしまっている。 テーマである「戦場」の緊迫感を全面に押し出した『Do it!! Do it!!』など悪いわけではないのだが、どうにも曲の展開を無理に急かして、ノーツや音を詰め込んでいるような印象がある。 当時としてはやり過ぎた難易度インフレ(CS版限定) 2024年現在は様々な音楽ゲームが難易度インフレする事が当たり前だが、本作のCS版が出た2008年末当時は他のBEMANI機種と比べてもドン引きする程の難易度インフレを起こしていた。上記の「MENDES」もそうだったが、それ以外の楽曲も超難関譜面が揃っていた。 そもそも3年前に稼働したAC HAPPY SKYでは2018年末の現行バージョンであるRootageでも数少ない非公式EX-HARD難易度12の「冥」と、6th StyleではDPにおける非公式難易度12.7の始祖こと「NEMESIS」に加え、そしてCS GOLDでは本作のCS版登場まで上記の「冥」と共に一強を争っていた「KAMAITACHI」の黒譜面等があったが、本作ではそれらに並ぶ(もしくは上回る)高難易度なBLACK ANOTHER譜面がいくつか存在する。 先ずは本作のEXTRA楽曲である「Time to Air」にBLACK ANOTHER譜面が追加された。こちらは"同時押し+声ネタをアサインした連皿"という譜面傾向になっている。だがラストの発狂がかなり複雑になっており、同傾向の「Plan 8」よりBPMは21遅いもののそれでも超難関譜面としては劣らない程の難易度を持っている。 次にANOTHERが独特の配置を持つ事で有名な「Do it!! Do it!!」の方だが、終盤の"1鍵バス+デニム"とラストの"bpm300のシンメトリー配置+8分皿"が非常に難しい。DPにも黒譜面が追加されたが、そちらも白鍵盤に特化した終盤の濃い発狂が猛威を振るっている。 特に2023年末にてCS IIDXシリーズの最新作である「beatmania IIDX INFINITAS」に向けてLEGGENDARIA譜面として先行収録された際はDP LEGGENDARIAにおけるクリアレートが2024年時点では24%台と、☆12にしてはかなり高い難易度を持っている。 DP側でも「STEEL NEEDLE」が強烈な前半難として猛威を振るっており、BISTROVERにて移植された際にもDP非公式難易度は12.7に認定されている。 こちらもクリアレートに関してはINFINITASでは2024年時点では10%台と非常に低い。 先述した「ICARUS」の黒譜面について、段位認定では「冥」と同程度かそれ以下の難易度と言われているのだが、通常のモードでのクリア難易度は「冥」を上回っており(*5)、HARDゲージでのクリア難易度に至っては登場から10年以上が経過した現在でも現行ACで最強クラスであると言われている。この譜面は『24 SINOBUZ』(2016年稼働)にてLEGGENDARIA譜面としてAC版に移植されており、超上級者プレーヤーの間でも☆12の全白(*6)や全EXH及び全フルコンボを阻む最後の壁となっている。また、この時に追加されたDP譜面も非公式難易度12.7に認定されている超高難度譜面。 これでエンドコンテンツにしては十分かと思いきや、トドメとして本作のONE MORE EXTRA STAGE楽曲である「MENDES」にも黒譜面が追加された。 ANOTHER譜面の時点ですらSP中伝及びDP皆伝の課題曲として選ばれることがある程難易度は高めだったが、本曲の黒譜面における平均密度は約22 notes/sec、ゲームサイズの楽曲としてのノート数が2626個と膨大に多く、譜面自体も終始縦連打を含んだ16分乱打が続くネタ譜面になっている。DP側もSP ANOTHERを片手で叩かせるネタ譜面になっており、そちらもDP側の最難関譜面として猛威を振るっている。ちなみに77小節にある最発狂地帯の瞬間密度は何と44.8Notes/secと、今の基準でも規格外な密度だったが、2019年2月26日にてRootageに登場した本シリーズの20周年記念楽曲である「X-DEN」(*7)によってその記録が上書きされた。 現在は本譜面におけるSPではフルコンボ、DPもハードクリアは確認されてはいるものの、本譜面をAAAランクとしてクリアした人数は数人のみという事から、それ程本譜面における異常な難易度がうかがえるだろう。 段位認定の中にもかなりはっちゃけた曲構成になっている物もある。 「AC10八段(*8)を除けば歴代最強候補」とも言われる、2曲目の後半殺しの「Innocent Walls(HYPER)」から3曲目の前半殺しの「MENDES(HYPER)」に突撃させる八段としては規格外のデスコンボがあるSP八段がその筆頭。(*9) 「九段にAA(ANOTHER)をやらせるようなもの」と言われる高密度譜面「spiral galaxy(BLACK ANOTHER)」がラストに待ち受けるSP九段や、DP七段の足切りとして存在感を放つ「Wanna Party?(ANOTHER)」が何故かラストに待ち受けるDP六段、「spiral galaxy(HYPER)」「G2(HYPER)」など全体的に選曲が厳しいSP五段などはインフレが進む現行の同段位にも劣らない難易度を持つ。 この内SP八段と九段は過去の段位認定をプレーできる「CLASSIC CLASS」の「CANNON BALLERS」で再登場した。 以上の通り、本作のPS2版は当時としては規格外とも言える難易度インフレを引き起こしていた。しかも上記の譜面達はいずれも2021年現在のAC現行作であるBISTROVERと同じ基準の最高難易度である☆12であり、AA(ANOTHER)等と言った通常の☆12楽曲達とのギャップが大きくなってしまっている。 このやりすぎな難易度インフレに関しては、当時L.E.D.氏曰く「本作をCS IIDXシリーズの最終作にするつもりだった」という事を考慮すれば、確かにCS IIDXシリーズのエンドコンテンツとしてBLACK ANOTHER譜面による難易度インフレは必要だったかもしれないが、その一方で「本作のBLACK ANOTHER譜面達によって本作での☆12全ハードが剥奪された」という批判も少なからず存在する。 問題点 上記の「THE TROOPER S JOURNEY」「THE ACE TROOPERS」の問題 特に前者は筐体が少ない県や気軽に県外へ移動できない地方では問題となった。 特定の楽曲で譜面とBGMがズレる現象 「REMINISCENSE(001)」や「Broadbanded」などで顕著に報告され、「嘆きの樹」「One More Lovely」「waxing and wanding」などの人気楽曲でも報告されていた。 REMINISCENSEの楽曲分岐による問題 前作GOLD、前前作のDistorteDでも存在した、junによる分岐楽曲。特定の条件で今回は3パターンに分岐するが、通常の「001」以外に分岐した際に、EXTRA STAGEに進出する際に必要なレベル条件を満たせないことが判明。 バグ関連 「THE DEEP STRIKER」「Digitank System」の2曲が選曲画面から消える。 後述のMILITARY SPLASHのラスボスである「MENDES」の条件を満たした際に、出現リザルト後に再起動する。 フレームが消失する カスタマイズ要素として、以前からプレー画面のフレームを変更できるが、稀にフレームを携帯サイトで変更した際に、真っ暗なフレームになる。 上記の問題点は全てアップデートで修正された。 総評 一部のバグなどはあったが、全体としては今までのシステムを踏襲しただけでなく昇華させており、「奇数作は良作」という伝統に恥じない出来。 特に家庭用の良移植ぶりは、Dance Dance Revolution EXTREMEの家庭用と並ぶ良移植と言っても過言ではないだろう。 楽曲もジャンルの偏りなく収録されており、どの楽曲も個性が豊か。 しかも本作の売りとして実装された黒譜面も、当時のCS IIDXにおけるエンドコンテンツとして色々と収録されているなだけあって、そちらの評判も高い。 問題点として特筆するには些か不十分ではあるのだが、実は本作を駄作と批判するプレーヤーが意外と少なくない。MILITARY SPLASH楽曲のスクラッチ特化やひたすら繰り返しのフレーズを叩かせる譜面に対する批判、一般受けしないコアなジャンルの楽曲が多い楽曲批判が主であるのだが、本作全体のバランスで見るとシリーズを通して見ても完成度は高い。これは苦労して特殊条件を満たしやっと出現させたボスフォルダだからこその批判意見と言える。 ゲームとしては今まで通りに遊べる上にゲーム性が破綻しているわけでもないので、作品としてはよくできていると言えるだろう。 余談 家庭用にすら収録されず、一作で削除された楽曲がある。 dj TAKAのアルバム「milestone」からの移植楽曲である、「I m in Love Again(DJ YOSHITAKA Remix)」が、ボーカルの権利上の問題から次回作EMPRESSの時点で、原曲と9th styleで収録されたY&Co.によるユーロビートリミックスと同時に削除された。 本作家庭用のBLACK ANOTHER譜面に見られる「ANOTHER譜面より難易度が上の譜面」は、後にアーケード版においても『21 SPADA』におけるイベントでの導入を経て『22 PENDUAL』(*10)で「LEGGENDARIA譜面」として正式導入された。 家庭用15~16の黒譜面も一部がLEGGENDARIA譜面として移植されている。 キャッチフレーズでは「撃鉄」を「トリガー」と読ませているが、「トリガー」の本来の和訳は「引金」である。ちなみに撃鉄を英語で言うと「ハンマー」である。また「引く」のは引金で、撃鉄は「起こす」と呼ばれる。引金と撃鉄は全く異なるもので、人間が発砲するために指をかける部分が「引金」で、「撃鉄」は実包を直接叩くパーツのことで一部のハンドガンを除き外から見えない。
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今日 - 合計 - beatmania II DX 13 DistorteDの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時24分33秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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beatmania IIDX 20 tricoro 【びーとまにあ つーでぃーえっくす とぅうぇんてぃー とりころ】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 アーケード 販売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント 稼動開始日 2012年9月25日(19日に先行稼動) 判定 なし ポイント 「竜頭蛇尾」イベントが増量した反面、期限付きにHD化 システム大幅変更、それによるバグもEXPERTモード廃止異例の長期稼動 beatmania IIDXシリーズ 概要 特徴(変更点) イベント 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後 余談 輪 音 転 奏 概要 『beatmania IIDX』シリーズ21作目。 本作では「トリコロール(三色)」を元に、赤・黄・青の三色がテーマカラーとなっている。 キャッチコピーは「輪廻転生」をもじった「輪音転奏。」。 特徴(変更点) 目立つ変更点のみ挙げる。 画面解像度UP(HD化) ただし、ブラウン管筐体では従来の解像度となっている。 システムBGM関連 本作から、エントリーから選曲画面までシステムBGMがクロスフェードで繋がるようになった。 選曲BGMゲットキャンペーンで手に入れられるのも同様である。 エントリーとモード選択とプレー終了時には、音声案内がつくようになった。 オプション画面 モードセレクト画面でオプション設定が出来なくなった。 オプション画面表示中、EFFECTボタンでビギナーオプションと通常オプションを、VEFXボタンで通常オプションと詳細オプションを切り替えられるようになった。 ビギナーオプション 初心者用に設定項目を減らしたモード。 間違ってこのモードを開いてしまうと、ここで表示されていないオプションが全て解除される厄介な点も。 通常オプション 従来とほぼ同等だが、ハイスピード設定の削除・DP専用オプションの移動を受けて、一部が1項目につき1キーから2キーに割り当てられた。 詳細オプション ゴーストスコア表示、判定表示位置、判定タイミング(FAST/SLOW)表示、判定数表示(JUDGE)、判定タイミング調整のオプションを設定できる。 オプション ハイスピード表記が実際倍率表示へ変更された。また、SUDDEN+を使用していなくても緑数字が表示されるようになった。 フローティングハイスピード ハイスピードの値を細かく設定可能。最小値は0.50、最大値は10.0で、鍵盤で0.5ずつ変更、ターンテーブルでさらに細かく微調整できる。 緑数字(*1)を固定したままSUDDEN+を動かすことができる。 ハイスピード値が前ステージ終了時の白数字・緑数字に合わせて曲開始時に自動で設定される。 曲のBPMが途中で変動したとき、SUDDEN+を動かすと開始時の緑数字に自動的に合わされる。通称「皿チョン」。 前作で実装されたSUDDEN+ TYPE Bは廃止された。 H-RANDOMオプションが復活。もちろんスコアは保存されない。 HIDDEN、SUDDEN、HID+SUDは使うプレーヤーがほぼいなかったためか廃止。 前作にあったHELP BUTTONは廃止された。 選曲・プレー画面 ローディング画面での曲名表記のフォントが「V」などの一部専用フォントを除いて統一された。 「F」や「HARETICUS」など削除されてしまったものも存在(*2)。 逆に、TЁЯRAのHYPER J-POPシリーズの楽曲は豪華なフォントに。 ローディング画面にハイスピード設定方法のナビゲーションが出るようになった。 また、判定文字のフォントも変更。 4:3ムービーが登場 旧曲は従来通りのサイズのものと、全画面サイズになっているものが存在。 次回作以降では一部の新曲や移植曲にて16:9ムービーも登場。これらはムービー表示領域の上下にレターボックス(黒帯)を配置して表示する形式となる。 シングルプレー時にスコアグラフを表示しない場合、プレーしていない側のレーンが表示されなくなった。 Resort AnthemからDPでのレイヤーが左上しか表示されていなかったが、本作から4画面全てに表示されるようになった。スコアグラフ表示時にも、ムービーが少し透けて見えるようになっている。 リザルト画面でのレイアウトが変わった。 ここではFAST/SLOW数の表示をすることもできる。 スコアグラフ スコアグラフとBGAの位置を入れ替えることができる。 ちなみにグラフでは、スコア更新時にグラフ上にカットイン表示が出るようになっている。 STEP UPモードの仕様変更 課題曲がステージごとに毎回ランダムで変わるようになった。 次の月への進行と、クプロパーツ解禁がそれぞれ最短1クレずつでできるようになった。 前作は手形を3つ集めていくだけで進むことができたが、本作では特定の月で発生する「試験」をこなさなければ先に進むことができなくなっている。 EXPERTモードがなぜか廃止。 稼働末期まで、公式サイト上に詳細不明な項目が1つあり、それがEXPERTモードに関するものであったと思われる。 トランメダル いわゆる実績システム。 獲得するとデラーが貰え、本作では一定量集めると復活曲を解禁することができた。 今日のイチオシ♪ 毎日、オススメ楽曲として3曲がピックアップされる。 3曲を全てプレーしてコンプリートするとトランメダルを獲得できる。 本作に限り、選定に規則がある。 所属店舗の登録 ただし黄イベント開催中は不可。 ライバル挑戦状 相互ライバルにしていると、両者プレー済みかつライバル勝利時の告知が挑戦状として来るようになった 「ライバル挑戦状」フォルダにて、その記録に挑戦し勝利できれば回数に応じてトランメダルが入手できる。 イベント LEGEND CROSS RED ver Ω-ATTACK BLUE ver ぼくらの宇宙戦争 YELLOW ver 本作の3つのメインイベント。詳しくは後述。 LIMIT BURST 前作までのEXTRA STAGE専用曲をイベント化させたようなイベント。 残念ながらONE MORE EXTRA STAGEは存在しないが、過去作のONE MORE EXTRA専用曲とタメを張れるほどの高難易度譜面は存在する。 月ごとに出現する曲が変わり、週を進むごとに条件が緩和され、下位譜面も出現する。 新曲が1曲と、まるでナンバリング「20」を祝福するかのごとく他機種から人気ボス曲が1曲ずつ登場する。 最後の「Timepiece phase II」のみ、特定の条件を満たすと別譜面のCN Ver.が出現した。 イベント化にあたって解禁が必要になった。詳しくは後述。 Road to SPADA 次回作のIIDX 21 SPADA稼動前に行われたイベント。 先行曲が解禁されると思わせて……?詳しくは後述。 店舗対抗 IIDXの乱 楽曲解禁は無く、スコアによる店舗対抗イベント。 上位店舗及びスコア上位者には、称号が授与される。 Café de Tran 「jubeat saucer」との連動イベント。 ムービーは全曲汎用。 システムは「Lincle Link」に近いものだが、それほど悪評ではなかった。詳しくは後述。 私立BEMANI学園 6機種が対象の連動イベント。 ムービーは全曲汎用。 BEMANIアーティスト同士のコラボ企画である。連動イベントの中では評価はそこそこ良い。詳しくはここ クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!! beatmania IIDX・pop n music・REFLEC BEATの3機種連動イベント。 評価が「Lincle Link」並かそれ以上に悪い。詳しくはここ Lincle LINK 前作から継続。稼動終盤の「Road to SPADA」開催同時に、第一弾の楽曲のみカードで解禁できるようになった。値段は高め。 評価点 HD化による画質向上 ただし、この頃はまだブラウン管で稼動しているところも多かった。 オプションの充実 特にFHSと判定タイミング調整機能の2つは、IIDXのプレー環境を大きく変えた。 FHSは、今までHSを合わせにくかったかなり速い曲や遅い曲をプレーさせやすくなった。その一方で、ソフラン曲での事故を促すようにさせてしまった面もある(*3)。 楽曲は全体的に評価が高く、ムービーのインパクトが強いものが多い。ナンバリング「20」を記念してか、古参プレーヤーへのサプライズとも見れる要素も見受けられる。 IIDX初参加(*4)のU1-ASAMi氏による「Illegal Function Call」は五鍵前期のアニメや選曲画面を模したムービーとなっており、古参プレーヤーを感動させた。 PONの「Howling」では、PONが曲名どおりストップモーションで叫びまくる・暴れまわるレイヤーが色々な意味で話題に。わかりやすく言うと新しい顔芸。 TAGは「TAG」名義のIIDX新規楽曲では初めて(*5)となる「Re GENERATION」を提供。曲名や曲調、ボーカリストのERi(*6)の存在から、前作星に帰っていったあのSUPER STARへのアンサーソングのような扱い。 前作に衝撃デビューを果たしたPrimの楽曲「狂イ咲ケ焔ノ華」は前作と打って変わって中二病要素全快の電波曲となった。 いわゆる「萌え系電波曲」もイベントで2曲ほど登場している。その片方は稼動終盤に登場したが……詳細は後述。 「To my star」のムービーでは星野奏子が一人芝居に挑戦。そして前作で引退したSUPER STAR 満-MITSURU-の姿が。 今やBEMANIを代表する楽曲「FLOWER」がIIDXにも登場。ムービーはDJ YOSHITAKA本人のライブ映像になっている。 後のイベントで「JOMANDA」と「VALLIS-NERIA」も移植され、作曲者本人にそっくりなキャラが登場する厨二臭いムービーが話題になった。 後のbeatnation RHYZEメンバーであるOSTER projectが初参加。前作七大悪魔キャラが登場するレイヤーも話題になった。 キャラデザインはGOLIが描き直したものだが、マモニスのおっさんが若返っていたり、ルシェちゃんが妙にイケメンになっている。(前者に関しては楽曲コメントでストーリーがついている。かなりギャグだが) 元SEGAのコンポーザーである長沼英樹が参加。提供した「LUV CAN SAVE U」は難易度は高くないが大人気となった。 HARDCORE TANO*Cレーベルから初参加したDJ Genkiの「Shining World」、USAOの「ZED」、DJ Norikenの「Neonlights」は稼動直後から人気を集めた。 アニメソング界で有名なクリエイター集団、Elements Garden所属の中山真斗が「メイメツ、フラグメンツ」を提供。 「LIMIT BURST」のIIDX新曲「Sol Cosine Job 2」にて、DJ TECHNORCHが久しぶりにIIDXに復帰した。 赤イベントではそれぞれdjTAKA、Sota、Kors K、Tatsh、wacが中ボス曲を担当。詳しい解説は後述するが、どれも「過去とのクロス」というテーマで過去曲をモチーフにした新曲となっており、いずれも人気が非常に高い。 キャラ方面ではエルピス(白い天使)とパール(青い魔法使い風の女性)が人気を集めた。 赤イベントにて、beatmania IIIのED曲である「mnemoniq」が、CS移植曲としてだが移植され古参プレーヤーを驚かせた。公式サイトでは作曲者本人からの曲コメントも。 青イベントで追加されたDJ MURASAMEの新曲「仮想空間の住人」は従来のような難易度ごとではなく、SP→DPで曲が繋がるという新たな試みも。レイヤーは久々に虎大和(TIGER YAMATO名義の楽曲(*7)に登場していたお団子頭の女の子)が登場。SPA譜面には正体を隠す気が無い全押しも……・。 同じく青イベントの黒猫ダンジョン(TOMOSUKE)の新曲「龍と少女とデコヒーレンス」はムービー・曲・譜面と3拍子揃い好評。jubeatとpop n musicで人気を博したモード(水色ツインテールのキャラ)がIIDXのムービーに登場。 黄イベントでのREDALICEの新曲「VEGA」は曲以上に奇妙な服装でじたばた走るハゲのおじさんという謎過ぎるキャラクターが話題になった。 過去を意識したボスフォルダ「LEGEND CROSS」の演出・コンセプトは好評 楽曲は、2つの過去バージョンで自分が提供した楽曲の要素を入れることをコンセプトにしている。 例えば2ndと10thが解禁条件となるdj TAKAの「ΕΛΠΙΣ」は2ndの「.59」と10thの「Pandora」のフレーズが盛り込まれている。(*8) 他には、Sota氏のそれまでの曲のフレーズを盛り込んだ「CONCEPTUAL」や歴代Eagle(kors k氏)曲の声ネタを詰めた「S!ck」等、いわゆる「集大成」とも言える楽曲もあり、アーティストのファンなら感涙モノ。 フォルダ内での演出はかっこいいと好評。 楽曲の出現条件がやや難解であり、掲示板などで検証されてようやく特定された(*9)。 EX SCOREを「573」にして曲を終える、FHSを「5.73」に設定して曲を終えるなど満たすのがやや厄介な条件も存在した。 フォルダ内のボス曲の勲章(クリスタル)の付け方に仕掛けがあり、1曲につき2個ずつつける必要がある(*10)。 クリスタルを揃え、フォルダ内でとあるコマンドを入力すると度胸兄弟による「Thor s Hammer」が最上級者の前に立ちはだかる。 ONE MORE EXTRA STAGEは出現難易度があまりにも高すぎた(*11)ため、緩和するまで存在が謎な状態になっていた。 そのボス曲はRyu☆の「Plan8」。曲名の由来は氏がアマチュア時代に組んでいたユニット名とのことでこちらも「過去とのクロス」を意識した楽曲。Another譜面は大ボスらしく☆12の中でも抜き出て高難度な譜面。 撃破に失敗すると、クリスタルが半分没収される。 ボスフォルダだけにとどまらず、イベントの進行度に応じてしれっとCS移植曲が解禁されている。 謎解き要素が多いことには賛否もあったが、古参から新参まで問わず楽しめる評価が高いイベントになった。 しかし、イベント開催中までは良かったのだが、やはり自動解禁は無く…(後述)。 「BEMANI学園」は前述の通り、連動イベントの中では珍しく評価は良い方。 賛否両論点 一部表記・レイアウトの変更 様々な機能が追加されて便利になった一方とはいえ、ハイスピの実倍数表示、オプション画面やリザルト画面のレイアウトの変更などは旧作からの一部プレーヤーには戸惑わせる要素になり、慣れるのにやや時間がかかるものになった。 ACとCSを遊んでいるプレーヤーは特に戸惑いやすい。 ボス曲の大量移植 「LIMIT BURST」や連動イベントで、いろんな機種のボス曲が節操無く移植されたことに眉をひそめるプレーヤーも少なからず存在する。当然の如く、その大半は☆12と更なるインフレ。 ちなみに、本作のイベントボス曲も連動イベントで他機種にあっさり移植されている。 「Café de Tran」の解禁 「jubeat sauser」ではPASELIを用いれば1TUNEのみのプレーが可能だったため、全体的なクレ数だけで見れば「Lincle Link」よりはマシであり、そこまで問題視はされなかった。 1曲30~40pでプレーしても貰えるお菓子の質にそこまで差は無く、どちらかといえばIIDXをメインにするプレーヤーが有利な仕様だった。 「Lincle Link」と同様に連日プレーで解禁が早まる可能性があるという仕様もあって、ひたすらそれを繰り返す作業ゲーになってしまいがち。 作業ゲー気味な「Ω-ATTACK」 ゲームをプレーすることでCP(コードポイント)を貯め、六角形のパネルで構成された迷路のようなマスを開放していくイベント。 マスの上に解禁譜面や解禁アイテム「ウェポン」が落ちている。 効率よく解禁するには「ウェポン」をいかに使うかという戦略性が問われる。 イベント開始から約2ヵ月後に、「クプロの部屋」にて獲得CPを増やす緩和アイテム「ブースター」が登場。 カーソルが縦方向なので、やや混乱を招きやすい。 L.E.D.と幽閉サテライト(実質的にStarving Trancerと森永真由美)の合作「トリカゴノ鳳凰」が中ボス、猫叉Masterの「Proof of the existence」が大ボス。それぞれ本作SDの楽曲である。難易度としてはどちらも☆12中堅レベルといったところ。 イベントは割りと貢ぎゲーで、解禁譜面の難易度的には割りと地味であるが、解禁楽曲は全体的に評価が高い。 イベント終了後の措置については後述。 3色イベントボス曲のレイヤーについて 各イベントのボス曲は、前作同様クプロの戦闘形式のレイヤーである。 その中でもストーリーに関わった女性キャラ(ラピカ、リピカ、ルピカ、鳳凰鈴火)は人気を博した。 よりによってイベント大ボス曲で、露出の多い衣装を纏った萌キャラが出てくるという事態に抵抗を感じるプレーヤーも多少はいた。 ちなみにストーリーが終わったPENDUALの次回作以降でも、イベントのUIで登場している。 問題点 処理落ちバグ ハードウェア関連の不具合だと思われるが、一部楽曲のノートが微妙にズレてきたり、判定がおかしかったりする。 BGAのバグ 一部楽曲のレイヤーが表示されなかったり、ズレたりしている。 アップコンバートに失敗したのか、一部楽曲の専用ムービー・レイヤーが削除され汎用ムービーになってしまった。特に古い曲に多い。 また、一部楽曲の両下端(Lincle以前にゲージがはみ出ていた所)が欠けている楽曲も存在。 青イベントに関するバグ 急遽修正されたが、特定の条件を満たした場合にゲームの進行が停止するバグが発生した。 青イベント開始前に、今日のイチオシにそのイベントの解禁曲である「たまゆら」を入れたことでネタバレとなってしまった。 また特定の条件を満たすと、イベント開始前にもかかわらずBLUEイベントのボス楽曲の解禁メダルを手に入るバグが存在した。 「LIMIT BURST」の解禁 毎月曲が登場する点は評価が良かったのだが、前作までのEXTRA専用曲とは違い常駐に解禁が必要になってしまった。 前作までのように自動的に常駐されず、常駐にはe-AMUSEMENTのカード購入が必要。 譜面を出現させてプレーしたか否かで、デラー価格が変わるようになっている。もちろん各曲の出現できる猶予は1ヶ月である。 プレーしていない場合、プレーした場合の4倍の価格とかなり割高になってしまう。 EXPERTモード廃止 曲が決まっているオフィシャルコースでは5曲も遊べ、オリジナルコースを作成することもできたこのモードが廃止されたことはやはり痛い。 おそらくPASELI関連の問題であるだろう。 同モードは次回作でも廃止されたままだったが、次回作『22 PENDUAL』で当時のBEMANI界隈におけるコース・段位認定相当モード実装ブームに乗る形で復活する事になった。 選曲BGMゲットキャンペーン 特定のアーティストの楽曲をプレーすると、そのアーティストの選曲BGMがクプロの部屋に登場する、というもの。 選曲BGMはデラーで購入する必要がある。ちなみに一定数「出現」させると、クプロパーツを貰えた。 第6弾まで行われたのだが、後半からプレー必要曲数がかなり増え、選曲BGMがその割りに高い値段で売られ、さらに稼動終盤でそこまで長い期間は無かったので、評価は良くなかった。 プレーヤー間の格差が酷い「ぼくらの宇宙戦争」 3色イベントの最後の、店舗対抗イベント。 過密店舗と過疎店舗で解禁労力が非常に大きく変わってきてしまうという問題が生じた。 過密店舗では、ほとんどプレーしていないのにいつの間に新曲が出ていたという状態になる一方、過疎店舗ではとんでもない貢ぎゲーが課さられる。 前述の通り、このイベント中には所属店舗が変更できないため誤って過疎店舗に登録してしまうと泣きを見る羽目になる。 イベントに貢献するほど貯まってCS曲が解禁される「ヒロイックゲージ」なるものが存在するが、直接店舗間の差を埋めるものにはなっていない。店舗に全然貢献していないと割と重いゲージと化す。 解禁曲は主に同人界隈で活躍するコンポーザーが多めに参戦し、電波曲が多めである。 SOUND HOLICやmosaic.wav、前作に続きARMが参戦している。後半ではレギュラーメンバーのSota Fujimoriやkors kがいつものノリの楽曲で参加している。 本作のラスボスのポジションとなるこのイベントの大ボス曲はまさかのPrimの萌え系電波楽曲「キャトられv恋はモ~モク」であり、このポジションに電波系の楽曲が来たことに後味を悪く感じるプレーヤーは少なくなかった。おまけに難易度も☆12ではそこそこ難しい方ではあるが、最上位レベルの「Plan8」や連動イベントのボス曲達には遠く及んでいない。 3色イベントでの寸劇が長い。 イベント中には、会話イベントというかクプロの寸劇が発生する。 スキップはできるが、後から公式サイトなどで閲覧したりする機能は一切無し。かといって観ようと思えば、順番待ちもあるアーケードの場では気まずいこと必至。 3色イベントはストーリーが繋がっているのだが、話がまとめきれておらず(*12)、投げっぱなしな展開になってしまっている。一応、次々回作のIIDX 22 PENDUALでストーリーに決着は着いた。 ストーリーの主人公かつプレーヤーの分身となっているクプロが「ご褒美に釣られてホイホイ仕事を引き受けるスケベ野郎」というキャラ付けになってしまい、ストーリーを見てられないと感じるプレーヤーも……。クプロパーツには女性キャラモチーフのパーツが多いにもかかわらず、である。 3色イベント終了後の措置 イベントが進行するにあたって、各イベントには期間が設けられており、解禁を逃すと後々カード解禁することになる。 常駐手段が無かった赤イベントのボス曲のみ、全員カード解禁となる。ただし、ボスフォルダに楽曲を出現させなかった場合は必要デラーが割高になってしまう。ボスフォルダが稼動終了まで続いていた前作とは違い、カード解禁をしないとプレー手段が無い点が痛い。 赤・黄イベントは終了後すぐにカードが登場したが、青イベントのカード登場はイベント終了から数ヵ月後だったために未解禁に終わるとしばらくは解禁手段が無くなっていた。 CS移植曲は3イベント共に、黄イベント終了後にやっとカード解禁できるようになった。赤イベント終了との期間はなんと約8ヶ月である。 このようにイベント中に解禁できないとしばらくの間解禁できなくなってしまうことには批判が強い。 もはや詐欺に近い「Road to SPADA」 本作の評価を最も下げたイベントといっても過言ではない。 条件が非常に重く面倒な割に、解禁するものがクプロパーツのみというまず微妙な内容だった。 ちなみに条件にはイベント開始後しばらくは絶対に達成できないものがあったために、プレーヤーを撹乱させてしまった。 解禁する内容について前情報が無かったため、楽曲が解禁するものだと思って努力をしたプレーヤーの期待を裏切る結果になってしまった。 結果、クプロシステムに対してヘイトを溜めてしまったプレーヤーが増えてしまった。 前述の通り、連動イベント「みんなで宇宙戦争」は非常に不評。 総評 稼動からしばらくは、主に赤イベントのおかげで評価はよいものに落ち着いていた。 しかし、稼動末期に近づくにつれ黄イベントや「みんなで宇宙戦争」、「Road to SPADA」という評価が悪いイベントが立て続けに来たため、微妙な気持ちで本作を終わらせたプレーヤーが続出してしまった。 純粋にイベント・楽曲の完成度に加えてボス曲の難易度から「赤イベントを最後に持ってくればよかったのではないか?」という意見が今でも多くのプレーヤーから見受けられる。 また、一部イベントにおいて楽曲がカードでしか常駐できないことや、開催期間を逃がすとしばらく解禁不可になることには批判が集まった。イベントが増量したこと自体は賛否両論である。 システム面では高画質化や特にオプション周りの進化で、プレー環境は良くなった。ただし、それゆえのバグも色々と発生してしまった。 その後 長い稼動期間を経て、次回作IIDX 21 SPADAが稼動した。 しかし、本作のメインイベント解禁曲と復活曲が無条件で解禁されていないという事態になった。 しばらくして赤イベントの楽曲は無条件解禁されたが、それ以外はトランメダルによる解禁となった。 また、これらの楽曲はSPADAで開催されたイベント「BEMANI遺跡」の解禁要素となった。 連動イベントも全てそのまま継続し、一切無条件解禁はされなかった。 「Lince Link」は、やっとSPADAの途中で無条件解禁された。 「Café de Tran」、「BEMANI学園」、「みんなで宇宙戦争」はSPADAの途中でイベントが終了し、「BEMANI遺跡」の解禁要素となった。ただし「BEMANI学園」のみ、プレー回数での解禁が可能だった。 そして「BEMANI遺跡」は続き、結局無条件解禁しないままさらに次回作のIIDX 22 PENDUALが稼動してしまう。 PENDUALで「BEMANI遺跡」が終了し、その後は本作のカードにあたる「ホログラム」での解禁になった。相変わらずベーシックコース加入が必要。 結局、全てのtricoroのイベント曲が無条件解禁されたのはなんと3作後のIIDX 23 copulaである。ちなみに、その内数曲が削除されてしまっている。 余談 本作を最後に、Tatsh氏の楽曲提供がピタリと止まってしまった。また、長い間IIDX常連だったkobo氏、上野圭一氏、S.S.D.氏、Dr.Honda氏は前作を最後に提供が止まってしまった。 もっとも、これは当時リリースしていた他のBEMANI機種でも同様であり、2010年代前半はアーティストの世代交代が頻繁に行われた時期だったといえるだろう。 その後、Tatsh氏については2016年に『DDR HOTTEST PARTY』から『Dance Dance Revolution A』へ「Lesson by DJ」が、2018年に『CHUNITHM STAR』(セガ)から天下一音ゲ祭を通じ『SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN』へ「Xevel」がそれぞれ収録と、IIDX外では少ないながらも楽曲収録の動きがあった。 IIDXにおいても、『24 SINOBUZ』から『25 CANNON BALLERS』にかけて「RED ZONE」「仮想空間の旅人たち」それぞれにLEGGENDARIA譜面(*13)追加というテコ入れはなされており、忘れ去られているわけではないようである。 S.S.D.氏についても、IIDXへの楽曲提供が途絶えて約6年後『REFLEC BEAT 悠久のリフレシア』に新曲「アエル」を提供している。 本作の次にボスフォルダが採用された『22 PENDUAL』のイベントは本作同様にボスフォルダ→ΩATTACK相当の個別解禁イベントという構成であったが、前2作の反省やファンの要望に応えたのか、更なる次回作の『23 copula』より開催順が逆転し個別解禁イベント→ボスフォルダという構成になった。 なお、本作以降の作品でぼくらの宇宙戦争に相当する全店舗対抗解禁イベントは一切行われていない。その代わりなのか『22 PENDUAL』からはEXTRA STAGE専用曲とエンディング曲の解禁を兼ねたイベントが稼働終期に開催されるようになった。 もっとも、全店舗対抗解禁イベントに関してはプレーヤーはおろかスタッフ間でも失敗を認めている可能性が高く、結局のところ実験として採用されただけで終わった感が否めない。 本作のサントラは2本リリースされるとアナウンスされたものの、本作単品のサントラはvol.1のみに終わり、収録漏れ楽曲は次回作のサントラに収録された。もっとも、他機種であるDance Dance Revolutionとpop n musicでもX3 VS 2ndMIX、eclaleそれぞれで同様の事態が発生した為、現在のBEMANIシリーズ全体で起こりうる問題の一つとも言えるだろう。 ちなみにサントラの2本体制は次回作以降もしばらくの間で行われていたが、そちらの場合はデフォルト曲を収録した物と隠し曲を収録した物の2つで構成されていた。現在は次回作のサントラのvol.1に前作後半の楽曲が収録されるのが半ばお約束になりつつある。 本作は、韓国版も発売されている。これは、『beatmania IIDX 2nd style』以来14年ぶりのことである。 基本的なゲーム内容は日本版とほぼ同じだが、主に以下の点が異なる。 一部曲の専用ムービーとレイヤーが削除され、汎用ムービーに差し替えられている。 PASELI非対応であるため、PASELI専用サービスは使用不可能。 なお、操作方法パネルはローカライズされているが、ゲーム中表示のローカライズは行われていない。 本作から『25 CANNON BALLERS』までのAC版6作は、e-amusementサービス終了後のオフライン稼働が不可能となっている。 そのため、Lincle LINK第1弾楽曲、『19 Lincle』での隠し曲の大半と隠し譜面、本作~『25 CANNON BALLERS』の収録曲と追加譜面がその間に削除された場合、AC版ではプレー不可能となっていた。 なお、『beatmania IIDX 26 Rootage』(2018年11月稼働)ではオフライン化対応キット導入筐体に限り、e-amusementサービス終了後にオフライン稼働できるようになった。 このキットが適用された筐体は『26 Rootage』の稼働開始時点の状態となっているため、『25 CANNON BALLERS』でのイベント解禁曲や(版権曲扱いの)一部楽曲などはプレー不可能である。 今作で登場したボスキャラクター達(通称ピカ族)は今作以降も解禁イベント画面での常連キャラとなる。 今作で投げっぱなしだったストーリーは『PENDUAL』で一応はきっちり解決し、それ以降は解禁画面で協力してくれたり敵対したりするような関係となっている。
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beatmaniaIIDX 16 EMPRESS 機種:AC, PS2 作曲者:多数 発売元:コナミ 発売年:2008年 概要 beatmaniaIIDX 16作目 キャッチコピーは「超、頂、蝶、煌めく---。」 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 EMPRESS MARCH 西村宜隆 smooooch ・∀・ 斎藤広祐 不沈艦CANDY 石川貴之 Colorful Cookie 西村宜隆 BITTER CHOCOLATE STRIKER 角田利之 ALL I NEED YOUR LOVE GUHROOVYM-Project naughty girl@Queen’s Palace DJ Mass Y Co. is dead or alive 田村哲也 HYPERION 角田利之 Flash Back 90’s 斎藤広祐 Monkey Dance ’09 田村哲也 ALL MY TURN -このターンに、オレの全てを賭ける- SUPER STAR 満 Secrets 古川竜也 JEWELLERY STORM 角田利之 I’m Screaming LOVE 石川貴之編:石綱淳泰 まほろば 中原龍太郎 翼 西村宜隆 PunchLove♡仮面 上野圭市 BRIDAL FESTIVAL!!! 飯吉新 ハリツヤランデヴー 右寺修 山岡晃の「クイズ!家事都合!」 山岡晃 NΦ CRIME 前田尚紀 鉄甲乙女-under the steel- 村井聖夜 V2 石川貴之 原曲:ヴィヴァルディの『四季「冬」』 アタック NO.3 IDEA NOTE Mind Mapping 中原龍太郎 ミッドナイト堕天使 本田晃弘 天空脳番長危機十六連打 石川貴之 You’ll say ”Now!” BLACK STAR 幸広 Queen’s Tragedy 佐藤直之 MY FUTURE 黒光雄輝 Fly Above 藤森崇多 neogenesis DM Ashura Programmed World 斎藤広祐 3y3s 中原龍太郎 Turii~Panta rhei~ 舟木智介 KONAMI43位 CaptivAte2~覚醒~ 西村宜隆 HOUSE NATION feat.LISA 大沢伸一 thunder HOUSE NATION Sunset In Ibiza Remix 石川貴之編:Sunset In Ibiza Our Song 大沢伸一 Kung-fu Empire 佐藤直之 Marie Antoinette 舟木智介 Arabian Rave Night 藤森崇多 卑弥呼 西村宜隆脇田潤 THE SHINING POLARIS (kors k mix) 角田利之編:斎藤広祐 Bahram Attack -猫叉Master Remix- 佐藤直之編:角田利之 Cyber Force -DJ Yoshitaka Remix- 藤森崇多編:西村宜隆 B4U (BEMANI FOR YOU MIX) 前田尚紀編:西村宜隆 PSYCHE PLANET-GT 藤森崇多編:角田利之 Jack DesQ 凛として咲く花の如く 舟木智介 第2回ゲームソング22位 Go Beyond!! 中原龍太郎藤森崇多 SOLITON BEAM 角田利之 Just a Little Smile 藤森崇多 THANK YOU FOR PLAYING SUPER STAR 満 CS版追加曲 Electrorgasm 藤森崇多 From Time To Time 佐野信義 FLAG OF PEACE 内堀彰 歌:NO+CHIN Gymnopedie 009 藤後浩之 歌:和田純子 RIZING YOU UP 中原龍太郎 Sunshine Hero 斉藤広祐 歌:Mari*Co Time to Empress 石川貴之 歌:渡辺奏子 Tori-no-kimochi 佐藤直之 ToyCube Pf.(RX-Ver.S.P.L.) 高田雅史 Troposphere 小堀修一 Unicorn tail 西村宜隆 サウンドトラック beatmaniaIIDX 16 EMPRESS ORIGINAL SOUNDTRACK
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Disc 1 Disc 2 CD情報 CD名 リリース日 アーティスト beatmania IIDX 17 SIRIUS ORIGINAL SOUNDTRACK 2010.03.24 V.A. www.konamistyle.jp/sp/bm2dx17_st/ Disc 1 Track No. 曲名 アーティスト 演奏時間 01 Elisha DJ YOSHITAKA 2 06 02 Programmed Sun kors k 2 09 03 bloomin feeling Ryu☆ 1 44 04 DOMINION L.E.D.-G 2 04 05 DESIRE M-Project fw. GUHROOVY 1 59 06 Keep it -秋葉工房mix- DJ Command feat. NAGISA 1 54 07 She is my wife SUPER STAR 満-MITSURU- 1 56 08 being torn the sky 猫叉Master+ feat. JUNE 2 22 09 Empire State Glory Dirty Androids 1 57 10 Red. by Full Metal Jacket DJ Mass MAD Izm* 2 04 11 Surise good-cool ft.KOЯO 2 02 12 GALGALIM L.E.D. 1 56 13 Session 1 -Genesis- PRASTIK DANCEFLOOR 1 54 14 with me... Sota Fujimori feat. Kemy 2 10 15 Brazilian Fire Ben Franklin 1 56 16 London Affairs Beckoned With Money Loved By Yellow Papers. Paddington Private Detective 1 58 17 Light Shine Ryu☆ 1 45 18 Bad Maniacs kors k as teranoid 2 00 19 To the Future seiya-murai 1 57 20 One of A Kind Crystal Begley 1 54 21 かずあそび CULTVOICE by S.S.D.PRODUCTS 2 01 22 バビロニア 劇団レコード 2 09 23 フェティッシュペイパー ~脇の汗回転ガール~ ガキ大将ティーム 1 58 24 Mysterious Time Y&Co. 2 04 25 Last Burning Dirty Androids 2 02 26 Chocolate Dancing Yocke feat. Mayu 1 51 27 Do Back Burn PRASTIK DANCEFLOOR 1 42 28 Hydrogen Blueback MAD CHILD 1 54 29 Raison d être~交差する宿命~ Zektbach 2 10 30 MIRACLE MEETS Lucky Vacuum 2 07 31 G59 怒れる金の獅子 2 11 32 mosaic Auridy 1 47 33 EXUSIA L.E.D.-G 2 08 34 D Eagle 2 02 35 ワルツ第17番 ト短調 大犬のワルツ virkato 2 18 36 Almagest Galdeira 1 41 Disc 2 Track No. 曲名 アーティスト 演奏時間 01 たからもの セリカ&エリカ 2 17 02 Roots of my way! ナイア 2 14 03 DROP dj TAKA feat. Kanako Hoshino 2 05 04 未来のプリズム 星野奏子 1 55 05 MIRU key way JaccaPoP 1 51 06 beatchic☆仮面~好き、でいさせて~ 上野圭市(transforming into Masao♥Lovely)feat.星野奏子 2 02 07 NEW SENSATION -もう、あなたしか見えない- SUPER HEROINE 彩香-AYAKA- 2 04 08 コスモス TSU-NA 1 48 09 NoN-Fiction Story! Creative Life 1 47 10 Dazzlin Darlin -秋葉工房mix- Remixed by DJ Command 1 52 11 SPARK! -essential RMX- Remixed by dj TAKA VS PINK PONG 1 57 12 spiral galaxy -L.E.D. STYLE SPREADING PARTICLE BEAM MIX- Remixed by L.E.D. 2 01 13 DENJIN AKATSUKINI TAORERU -SF PureAnalogSynth Mix- Remixed by Sota Fujimori 1 59 14 CaptivAte~裁き~ (SUBLIME TECHNO MIX) Remixed by DJ YOSHITAKA 2 15 15 水上の提督 (Short mix from 幻想水滸伝V ) 猫叉Master 2 03 16 eRAseRmOToRpHAntOM L.E.D.-G VS GUHROOVY 2 26 17 DAWN -THE NEXT ENDEAVOUR- L.E.D. fw. 堀澤麻衣子 2 32 18 サヨナラ・ヘヴン 猫叉Master 2 05 19 quell ~the seventh slave~ dj TAKA Vs. DJ YOSHITAKA 2 11 20 SOLID STATE SQUAD kors k Vs. L.E.D. 2 16 21 GOLDEN CROSS dj REMO-CON VS dj TAKA 2 02 22 The Story Begins SADA Sota 2 14 23 BEAUTIFUL ANGEL DJ SWAN 2 03 24 THE LAST STRIKER L.E.D. 2 10 25 Sorrows Asako Yoshihiro 2 01 26 AIR RAID FROM THA UNDAGROUND GUHROOVY 2 04 27 bass 2 bass Ryu☆ 1 41 28 IN THE NAME OF LOVE Y&Co. feat. Erica 1 48 29 Special One kors k feat. Shizuyo Miyamoto 1 40 30 Evans DJ YOSHITAKA 1 50 31 Last Burning (Extended Mix) Dirty Androids 4 15 32 Programmed Sun (xac Antractic Ocean mix) Remixed by xac 3 28
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beatmania IIDX 18 Resort Anthem 【びーとまにあ つーでぃーえっくす えいてぃーん りぞーとあんせむ】 ジャンル DJシミュレーション 対応機種 アーケード 販売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント 稼動開始日 2010年9月15日 判定 シリーズファンから不評 ポイント 新曲は良曲揃い但しそれ以外はかなり不評シリーズ初の電子マネー対応収録楽曲のジャンルの偏りザルな管理体制、大量のバグ beatmania IIDXシリーズ 概要 評価点 問題点 解禁に関する問題点 その他の問題点 賛否両論点 総評 その後のシリーズ展開 概要 『beatmania IIDX』シリーズ19作目。 今作からe-PASS電子マネー「PASELI」に対応。 海外DJの楽曲を多数収録。 5鍵初期に楽曲提供を行っていたHIROSHI WATANABE、『DistorteD』以後退社しフリーとなったTatshが久々の楽曲提供を行った。なおTatsh氏は譜面の制作も行っている。 評価点 BEMANIシリーズらしく、曲の評価は非常に高い。 今作のONE MORE EXTRA楽曲「灼熱Beach Side Bunny」はラスボス曲としては珍しく底抜けて明るい曲調や、667枚という脅威のスクラッチ枚数を誇る高難易度のANOTHER譜面で話題に。 通常楽曲では「Mermaid girl」が人気に。現在はレギュラーと言っても他言ではない森永真由美のBEMANIデビュー曲とし、華々しく飾った。 上記2曲は今作を代表する楽曲という扱いか、多数のBEMANI機種に移植されている。 灼熱はIIDXを代表する曲としても扱われており、後に続編曲も作られた。曲と譜面はHAPPY SKYの冥に並ぶようなカリスマ性があると言っても間違いはないだろう。 後述する「perditus†paradisus」も不具合こそ酷かったが、楽曲自体の評価は高い。灼熱と合わせて後に段位認定皆伝(最高レベル)の常連曲になる等、曲と譜面は後世でも安定した評価をされておりイベント関連さえまともなら本作は良作のポテンシャルがあったと思われる。 版権の都合で削除されていたBeForU関連の楽曲が復活した。もちろん「LOVEvSHINE」はムービーも健在。 STORY解禁楽曲である「Eternal Tears」は楽曲やボーカルがツガル役の声優、釘宮理恵であることもさることながら、簡単かつ得点が出しやすい譜面で後作で登場する「得点を合わせて解禁」する隠し条件のお供に。 その影響でクリアレートが低くなりがち。またこの曲を上回るクリアレートを持つ☆12の場合、「釘宮未満」という謎のレッテルを貼られることに……。 『DistorteD』以降KONAMIを退社して制作から離れていたTatshが久々の楽曲提供。「reunion」は曲名の通り、楽曲・譜面・ムービー全てが氏らしい楽曲に仕上がっている。 DJムラサメ名義ではEXTRA楽曲「ANTHEM LANDING」を提供。今名義特有の「N→H→Aと曲が繋がっているギミック」ももちろん健在。 「南国リゾート」というモチーフやそれに基づいた楽曲・演出等は良い。 楽曲との絡みつきでいえば、Dirty Androids氏が「リゾートの表の顔」として「ノリノリなディスコ」をイメージした「Golden Palms」とともに「裏の顔」として「引きこもって遊ぶゲーム」「鞭を振り回す筋肉男」をイメージした「New Castle Legions」を提供。 残念ながら後者はPENDUAL時点で削除されてしまい、遊ぶことができない。 後にRootageで復活。譜面変更によりCNが搭載された。 前述の「ANTHEM LANDING」や「Kailua」「Tropical April」等、「リゾート」そのものをモチーフにした曲も多い。 前作「SIRIUS」が青を主体にしたクールでスタイリッシュだったデザインに対し、今作はオレンジを基調としあたたかみのあるデザインに加え、イロハとリリナをイメージキャラクターとして採用し、リゾート特有の暖かさなどをうまく表現できている。 解禁イベント「JAPAN TOUR」「WORLD TOUR」についてもそれぞれ解禁地点を意識した曲調・ジャンルになっており、解禁にかかるクレジットさえ目をつぶれば楽曲やテーマ性ともに噛み合ってはいる。 ただしJAPAN TOURの東京に当たる楽曲が後述の「ELECTRIC MASSIVE DIVER」なのは「東京→お台場→だいば→DIVER」というおやじギャグ並みに無理矢理感があるのだが。 復活曲の「Pink Rose」と「真夏の花・真夏の夢」は、新たにチャージノートを搭載した譜面を引っさげての復活。 特に「Pink Rose」はbeatmania IIDXに先駆けて長押しノートを搭載していた『KEYBOARDMANIA』からの楽曲で、元ゲームでも長押しノートが搭載されていたので、当時からのプレーヤーからは賞賛の声をもって迎えられた。 ただし、これらの復活曲はJAPAN TOURモードの解禁項目に含まれていたため自力で解禁する必要があったのが難点である(他の音ゲーは隠しで出ていたとしても稼動終期には無条件解禁される事が殆ど)。もっとも、他のツアーの項目に比べたら、必要なポイント数は少なかったのが救い。 前作SIRIUSではチャージノート譜面を作るための楽曲を搭載と言った形で試験的に運用されていた傾向があったが、本作からは新曲はもちろん旧曲や追加譜面にもチャージノートを運用する方針が決まり、これは最新作まで引き継がれている。従来の物量系譜面一辺倒だったIIDXの譜面傾向に多様性を持たせた点で評価されており、低難易度譜面でも押した感じや演奏感が得られるため概ね好評である。 PASELI支払いによるプレー方法の選択肢を増やしたこと。 特に、一定時間内なら途中終了しても何曲でもプレー可能なPREMIUM FREEモードは、上級者から好評だった。 問題点 本作の主な問題点は、解禁要素に関するものである。 解禁に関する問題点 TOURモード プレーするごとにDELLAR(Dに縦線)を獲得し、貯めたDELLARを任意のカテゴリへ注入することで、隠し曲やその他の隠し要素を手に入れることができる。 というモードなのだが…。 通常プレーでたまる量が15pt(*1)に対し、隠し要素の解禁に必要なポイントはかなり多い。それでいて新曲はN,H,Aの譜面別に解禁する形になっているため、全要素を解禁するのは苦行に近い。 1000クレジット貢いだだけじゃ足りないとまで言われるほど。 解禁順番が一本道で曲の解禁順番がほとんど選べない上に、これと言った演出もないためひたすらDELLARを貯めて注入する作業感が拭えない。 更にその一本道にカスタマイズパーツも混じっているためそもそも中々曲を解禁できないという事も。 ほぼ同時期に稼働していた『ポップンミュージック19 TUNE STREET』の隠し要素解禁モードは曲とカスタマイズの解禁を好きな順番でやることができた(流石にボス曲やエンディング曲は他の曲を全て出さないと解禁できないが) 一応、特定条件でボーナスポイントが入るのだが、その条件が 行脚店舗数[5店舗ごと、50店舗までボーナスが加算](ゲーセンが多い都心部ならともかく、地方民はちょっとした小旅行が必須) なお、今作よりPASELIに対応した関係か、クレジットを投入せずカードを挿入し暗証番号を認識させただけで行脚がカウントされてしまい、カードを挿入するだけでプレーせずに帰っていく人が続出。その光景はお焼香のようだと揶揄された。(もっとも、この現象もPASELIに対応したことで、コインフローの手順が変わったことによるバグであるとの見方が多い。) 撃墜数[10撃墜ごと、100撃墜まで](筐体内のTOPスコアを更新しなければいけないため初心者に優しくない。以前から解禁要素として恒例化しており軽く問題になっていた) 平日デイリーボーナス[月曜日~金曜日にプレーで獲得、※祝日もOK](休日にしかプレーできない社会人には優しくない) 等、救済措置はあるが殆ど一筋縄ではいかない条件のため、人によっては全くボーナスを獲得できないこともある。 その上、IIDXの携帯サイトの『IIDX Broadcasting!』第3回にて「TOURは稼動終了まで遊べるので、待っていてもお目当ての楽曲に出会うことはできません」というユーザーの神経を逆撫でするような発言が行われた。 これまでのシリーズ作品では稼働後期に隠し要素を全て開放してきた(いわゆる全解禁)が、この発言により今作は全解禁が行われないことが確定となった(*2)。 「これでは何のためのbeat #free(2011年3/3~[今までのバージョンでは隠し曲は全て解禁])なのか」と不満の声を上げるユーザーが続出したことは言うまでもない。 また今までほぼ無条件で使用できた「レーンカバー」や「爆発エフェクト」「ターンテーブル」をTOURモードで解禁させるという水増し仕様。 新しい「レーンカバー」等は全てWORLD TOUR(OTHER)に置いてあるが、1000pt~と高額。 WORLD TOUR(OTHER)の最後にある「カテゴリボイス MC MASSIVE-G」を解禁するためにはなんと35000pt(WORLD TOUR(HYPER)完走の二倍近く)必要。 2011年7月13日のアップデートにより、曲クリアは100pt、曲フルコンは150pt(稼働初期の10倍!)となり、さらにデイリーボーナスの獲得デラー量が増量され、平日だけでなく休日にも適用されるようになり、解禁はかなり楽になった。 ただしそれまでTOURを頑張っていた人にとっては涙目なアップデート。 ちなみに、アップデート後にゼロから全カテゴリゴールまで到達するためには130クレジット以上が必要となる。稼動末期の救済措置とはいえ、これなら他の音ゲーと比較するとそれほど厳しい条件とは言えない。 MISSIONモード PASELI使用時のみ選択できるモード。選択したノルマをクリアすることでDELLARにボーナスが加算される。 追加料金が必要な上に獲得できるDELLARが少ない(初期のミッションは平日デイリーボーナスより少ない)、さらにクリア済のミッションを選び続けると貰えるポイントが2回目で半減、3回目では1/4になるという仕様であり、やりこむ上級者にとっての見返りは非常に少ない。また、ポイントが多くもらえるミッションは総じて上級者向けであり、初心者~中級者は追加で必要なPASELIの額と見合う分のポイントを獲得することが非常に難しい仕様であったことも、問題点として挙げられる。 7月13日のアップデートにより上記の仕様は撤廃されたのだが、その一方で楽曲クリアで100pt・フルコンボで150ptという破格のインフレを起こしてしまったため、追加料金を払わず普通にプレーした方が効率よく稼げるという現象が起き、MISSION MODE自体の存在意義がなくなってしまった。 解禁に対するザルなロック(大量のバグ) 最後の解禁曲であるはずの「perditus†paradisus」とJAPAN TOUR解禁曲「ELECTRIC MASSIVE DIVER」がTOURイベント開始前に刹那的にプレーできてしまった。ちなみに稼動11日後の出来事である。 決められた5曲を1本のゲージでクリアするEXPERTモードの一部である、全国の人気曲を下位から順番にプレーする「GLOBAL RANKING」コース内の人気曲5位~1位をプレーする「PLATINUM」コースにて、「どうみても人気トップ20に上がりそうのない旧作の楽曲」が入っているコースが発見され、その中に先述の2曲が入っていた。その後KONAMIは深夜に「GLOBAL RANKING」コース自体を封印し、修正にあたることになった。 ラスボスの情報が流出してしまったことにより、本来のタイミングであるWORLD TOUR最後の解禁の際、期待感や達成感以上に肩透かし感や徒労感を助長する結果となってしまった。 ラスボスの曲そのものはbeatmania IIDXシリーズ、及びpop n musicシリーズ黎明記より活躍してきたdj TAKAとwacによる楽曲でありユーザー間の評価は概ね良好。それだけに、情報流出が非常に惜しまれる結果だったといえる。TOURモードの仕様の関係上、出現演出が存在しなかったことも痛いところ。 jubeatとの連動企画である「APPEND FESTIVAL」の連動隠し曲である「STELLAR WIND」が1日だけ条件を満たさなくてもプレーできてしまった。 翌日に修正されたため、これがバグであることが発覚した。しかし時すでに遅くこれらの解禁騒動は各掲示板やTwitterで祭り状態となっており、KONAMI側の管理体制への強い批判が浴びせられることとなった。 携帯サイトの管理もずさんな状態に近く、ミスにより連動企画「Lincle LINK」の隠し曲の難易度・ジャンルがすべて解禁前に発覚してしまった。 さらに、プレーはできないもののオリジナルコースにも組み込めてしまうという事態にもなってしまった。 また、稼働終盤になって難易度別にクリア状況やスコアを見られる機能が搭載されたのだが、「リロードする度に自分のものじゃないクリア状況やスコアが表示される」事態が発生した。この頃になるとプレーヤー達も頻発するバグに慣れてしまったのか事態の重さの割に反応が小さくなっており、いかに今作の出来が酷かったかを体現している。 そもそも、beatmania IIDXの携帯サイトに関しては以前からこのようなバグや不具合を多発させており、企業倫理自体が問われても致し方ないと言える。 また、なぜか一日早く、終了日の前日深夜0時にINTERNET RANKINGのbeat#2が始まってしまった。 このbeat#2には、JAPAN TOURで解禁対象となっていた復活曲(後述)が曲目として指定されているコースも含まれていたのを踏まえると、本作における杜撰な品質管理の一端が窺える。 現在における本シリーズの隠し曲ネタバレは悪くても"未公開の隠し曲がロケテアンケートやビンゴカードにて表示、又は設定できる"という程の小規模に収まっているが、本作から7年後のCANNON BALLERSでは7月にて当時まだ未公開だったIIDX AIR RACE楽曲の「Antigravity」やいくつかのLEGGENDARIA譜面が某所にてリークされてしまった。 追い打ちをかけるような、さらなる貢ぎイベント 次回作のbeatmania IIDX 19 Lincleで開催される、BEMANI各タイトル(REFLEC BEAT , jubeat , Dance Dance Revolution , pop n music , GuitarFreaks DrumMania XG)とのコラボレーション企画「Lincle LINK」が一足早く、Resort AnthemとREFLEC BEAT間で開催されることになったのだが…。 TOURモードの貢ぎが記憶に新しいさなか、beatmania IIDX側にREFLEC BEATからの移植曲を解禁させる条件がまたもや貢ぎ。詳細は省くが、IIDX側でのLincle Link楽曲を全て解禁させるためには、REFLEC BEAT側でプレーヤーレベルを100まで上げる必要があり、それだけで軽く300クレは下らないほどの金額をREFLEC BEATに注ぎ込まなければいけない。 この解禁条件を見たプレーヤーたちの反応が冷ややかなものであったことは言うまでもない。(逆にREFLEC BEATにIIDXの曲を解禁するのにも、それなりのクレジット数が必要な貢ぎ条件であり、さらにはIIDXをプレーしたことないプレーヤーにとっては鬼畜極まりない(*3)条件であった。) Lincleが稼働した後は、REFLEC BEAT側でIIDXの楽曲を解禁する条件は易しくなったものの、IIDX側で曲を解禁するための条件は緩和されておらず、REFLEC BEAT limelightのバージョンアップまではこのままであろう、というのが大方の見方である。結果として、beatmania IIDXとREFLEC BEATのどちらかしかやり込んでいない人にとっては負担が大きいイベントになってしまったことは否めない。 REFLEC BEAT limelightの稼働後は無条件解禁とはいかずとも、前作曲の解禁条件が比較的緩いこともあり解禁までに必要とするクレジット数は大幅に緩和された。全く手を付けていない状態からでも前回の1/4以下ぐらいで解禁できる。 更に2012年7月17日からlimelight側のアップデートによりジャンピングパステルくん機能発動により、limelightグラス1~8、REFLEC BEATグラス全て、jubeatグラス1にて大幅にライムが溜まり易くなった(大体1プレー2~3回で満杯になる)。その為REFLEC BEAT側での隠し曲の解禁なら数クレジット位で済むようになった。 余談ではあるが、その後Lincle稼働と同時に始まったjubeat copiousとのLincle LINKの内容は「共通の新曲1曲」と「片方の機種をプレーすると、もう片方の隠し解禁に必要なポイント(IIDX DELLAR , jubeat ACHIEVEMENT POINT)が少しだけ貯まる」、「毎日変わるイベント楽曲(IIDX・jubeat共通の楽曲)をプレーするともう少しだけお得」、「IIDXにjubeatから3曲移植」、といった軽い内容であり、前述の条件との落差にもはや突っ込む気力も失ったプレーヤーもいる。 その他の問題点 STANDARDモードでのプレー可能なレベルが減った。 IIDXシリーズは取得段位及びプレー回数に応じ、1st・2nd STAGEで選択できる難易度が段階的に増える仕様となっているのだが… 特にDPでは八段+100クレでも1st・2nd STAGEでは☆11までしか選曲できなくなってしまった。 スクラッチの判定について これまでのスクラッチの判定は回してから若干のラグが発生するという音ゲーにとって致命的な仕様だった。 というのも、昔からスクラッチは実際に回してから判定が出るまでの間に「遊び」があり、しかもこの遊びはターンテーブルのネジの締め具合が主となる筺体のハード上の調整で変わったりする、という謎仕様だった。遊びがある分早めにスクラッチを行う、気持ちはやめに回し始める、などの対策や慣れを強いられることになる。 そのため、スクラッチの数が極端に多い曲が不当に難しくなるという現象が発生していた。しかも今作のラスボス級の楽曲には、歴代最高スクラッチ数を更新して、更に24分の高速スクラッチを含む「灼熱 Beach Side Bunny」が存在していたため、その影響は非常に大きい。 この仕様は 当時のユーザーのほとんどが気づかなかった からか稼動終了まで修正されなかったが、次回作の『beatmania IIDX 19 Lincle』においてスクラッチの判定が大幅に改善され、その上で灼熱 Beach Side Bunnyをプレーした際の体感により、「よく考えたら前作のスクラッチの判定は変だった」などの声が浮上するようになった経緯がある。 解禁要素以外のバグ プレー中に突然強制的に本体再起動が必要になるという原因不明のバグが存在する。このバグは非常に危険なバグであるにもかかわらず、最終的に修正されることはなかった。 これがプレーヤー人口からしてプレー頻度が高くなる段位認定「SP八段」の対象曲(*4)をプレーする際にも発生し、稼働初期から強制終了が多発していた。 上記以外にも大量のバグが存在する。こちらのページを参照。 ただし大部分のバグは発生頻度は低く、かなり古い筐体でのみ起きた現象もある点に留意すべきだ。大抵の筐体でなら普通に音ゲーとしては遊べていた。本文筆者は当時1000クレ以上遊んでいたが一度も再起動バグは起きなかった。 段位認定の手抜き 今作の段位認定は前作SIRIUSの曲目と全く同じ段位が殆どで高段位のみ入れ替えされている。 しかも級に関しては全てSIRIUSのコースをコピペ(*5)。 級位プレーヤーが段位プレーヤーより少ないとはいえ、初心者に対してあんまりではないだろうか。 とはいえ、級位の曲を頻繁に入れ替えてしまうのは初心者に対して優しくないのではないか?という声があるのも事実である。 DPプレーヤーに対する配慮の不足 STORYモード(後述)選択不可、SPで取ったデラーボーナスの再取得不可。 賛否両論点 WORLD TOUR曲のジャンルの偏り TOURモード後半に該当するWORLD TOURの隠し楽曲は半分近くが海外アーティストによるハードコア系楽曲となっており、その手のマニア以外には肩透かしとなってしまった。そもそも初期収録曲の時点で、ハードコア楽曲が割りと多めだったのも原因である。 このジャンルはやや人を選ぶ曲が多いため、合わない人には徹底的に合わない(*6)。 この提供したアーティスト達は、ハードコア界隈においては世界クラスの大物DJが集っている。イタリアからはガバの大御所Art Of Fighters、UKハードコアのトップDJであるDJ Brisk、オーストラリアのナンバーワンハードコアDJ、DJ Weaverなど…。初期収録曲においても、フリーフォームというジャンルの生みの親であるkevin energy、イギリスでUKハードコアをメインに人気を集め、kors kとの親交も深い人気の若手DJ、JAKAZiDと、ハードコア方面においては超豪華なメンツを集めている。いずれの楽曲も「譜面をプレーした時の楽しさ」をちゃんと意識して作られた楽曲であり、それぞれの楽曲・譜面の人気やインパクトは強かった。 今作からサウンドディレクターとして着任したL.E.D.が、過去にサウンドディレクターを務めていた(*7)『beatmania IIDX 14 GOLD』の家庭用において、古くから世界中で活躍している日本人ハードコアDJ、DJ Urakenからの楽曲提供を受けた時の「コネ」がこの件のきっかけだったということを、後にbeatnation Recordsのコラムで語っている。何より彼自身がハードコア系が好みだったということも、このラインナップの要因としては大きかったようだ。 ハードコア以外の楽曲においては、beatmaniaシリーズにおいて多数のテクノ楽曲を提供していた“HIROSHI WATANABE”がデトロイトテクノ「LIFE SCROLLING」をひっさげて久々の楽曲提供を行ったこと、ハワイ担当としてkors kが提供したトランス楽曲「kailua」のCNを多用したテクニカルな譜面が強いインパクトを残した。 同じツアー=旅行をテーマとしたポップン11では幅広いジャンルだったのだが…何故ここまで偏った選曲になったのか(*8)。 専用ムービーの大幅減少 専用ムービーがある新曲が20、汎用+レイヤーの新曲が21、それ以外の新曲は汎用。 EXTRA ONE MORE EXTRA曲を除く解禁曲「全て」が汎用+レイヤーである。ムービー目当てのユーザーにとってはボリューム不足と感じてしまう内容であることは否めない。「Lincle Link」解禁曲は「Thunderbolt」以外はレイヤーすらついていない。 そのレイヤー自体もただイラストや写真をスライドさせているだけだったり、実写映像に文字を入れただけなど、動きが少なく手抜きと思われるようなものが多い。 ミスレイヤー付きの楽曲に至ってはたったの4曲。 JAPAN TOUR、WORLD TOURの新汎用はalo氏によるクオリティの高いムービーではあるのだが、JAPAN TOURの汎用ムービーはかなり攻撃的で派手なムービーであり、JAPAN TOURの一曲目と二曲目に致命的にマッチしていない。 ちなみに今作にはラスボス級の曲が2曲あるがこちらも両方汎用+レイヤーである。 しかし、これはWORLD TOURの豪華な外注アーティスト達を呼ぶためにムービー発注用の予算を削らざるを得なかった、とも予想できる。 DDRからの移植曲「SABER WING」はオリジナルの超時空戦闘機が登場する特徴的なムービーが原作にあったのに、今作ではアス比の問題もあり汎用ムービーだった。 そのため、原作を知らないとジャンル名の「SHOOTING WALTS」の意味が通じないという自体に。(*9) 一応次々回作でムービーが導入された。 STORYモード 前作で初級者向けとして用意されたPARTYモードの改良版。 プレーヤーの腕前に応じて難易度を選択でき(レベル1だと初心者向けのビギナーが遊べる一方、最高レベルの5では最終的に☆12の曲のみになる)、幅広いプレーヤー層が実力相応の譜面で遊べる仕様になった。 だが、このモードをクリアしないと解禁しない楽曲もあるため、やっぱり貢ぎゲーか…という声も少なからずあった(前作のPARTYモードでも同様の解禁曲はあった)。 beat#3で解禁され普通にプレーできるようになった分TOUR曲よりは相当ましなのだが…。 ちなみに解禁されるのはラジオドラマCDの主題歌。もちろん声優が担当しており、1曲はツガル役の釘宮理恵、もう片方はイロハ役の植田佳奈とリリナ役の能登麻美子と興味がある人には豪華なメンバーとなっている。 前作のPARTYモード同様楽曲プレーの前後に(いわゆるギャルゲーのような)会話パートが入る。これが前作のそれよりも遥かに長く、スキップせず真面目に読むと楽曲プレーと同じくらい時間がかかるほどの内容量だったため「家庭用でやれ」といった声も見られた。 このモードの初心者から上級者まで幅広くプレーできる仕様は次作の『Lincle』にて初心者向けのBEGINNERモードを吸収し、さらにDPにも対応した「STEP UPモード」として残存することになった。 何故か今更「恋愛レボリューション21」をリミックス。 BEMANIシリーズでも新旧のメジャーな版権曲を収録することはあるが…若干誰得感が否めないのが正直なところ。 ちなみにIIDXの版権曲はどんなに原曲が有名でかつプレー回数が多くても3作品位で削除されることが殆どである(*10)。 更にBEMANIシリーズのサントラの魅力の一つである、ロングバージョンの貴重な枠をこの曲が使ってしまったために更に誰得感が増してしまっている。 一部のプレーヤーからは「このご時勢にあえてモーニング娘。を入れる姿勢は評価する。」、「譜面は楽しい。」という声もちらほらあるのが救いか。 APPEND FESTIVALの移植チョイス 他機種にはjubeatの人気曲やボスポジション曲が移植されていたため、ハードルが上がりプレーヤーも大いに期待していた。 しかし、そんでもって最後に移植された楽曲「Love v km」は、特に楽曲はそこまで好評でも無ければ、譜面もそこまで評価は良くなく、ガッカリする声が多くなってしまった。 ちなみにこの曲の解禁日は2011/3/11で午後に東日本大震災が発生し、不謹慎ながら現在もネタにされている。 前述のELECTRIC MASSIVE DIVERがとてつもなくうるさいことが話題になった。 この曲が該当するガバというジャンルから考えれば全く問題はないどころかむしろ歓迎されるべき本格的な楽曲だが、ゲームセンターという様々なゲームの音が飛び交う環境にあってさえ「あまりにうるさすぎて何の音を叩いているのかわからない」という批判の声が一部のユーザーから上がった。 一番難易度の低いNORMAL譜面の構成は、この大音量のガバキックとは別のパートをメインで演奏するため、初見はほとんど目押し状態。 サントラでは他楽曲と比較してキックの音量は大きいものの、適正な音量に修正されている。このため、音量バランスの設定ミスではないか?との説も一部では囁かれている。 相変わらずなDDR移植譜面 DDRから『SABER WING』が移植されたのだが、原作にあった速度変化のギミックをほぼそのまま移植したために演奏以前に覚えゲーと化した。 IIDXはプログラムの仕様でBPMを0にすることができず、DDRとはゲーム性そのものが異なる。その上原作もこちらと同じくインフレが甚だしい作品であったために、いくら何でも度が過ぎるという声が多かった。 急激な速度変化かつノーツ密度も多めであるにもかかわらず、難易度はなんと☆11である。同レベル帯でもかなり厳しい部類に入る。 それも味と見るプレーヤーもいるにはいるが……。 総評 シリーズ初のe-PASS電子マネー「PASELI」対応作品であったが、電子マネー贔屓の仕様や、要素解禁に関するバランス配慮の欠如および管理体制のいい加減さが浮き彫りとなってしまった。 中でも「perditus†paradisus」の解禁ミス騒動の件はその最たる一例と言えよう。過去のBEMANIシリーズはもちろん、音ゲーの歴史の中でもここまで粗末な解禁は類を見ないレベルである。 また無条件解禁を無くしたり、貢ぎ要素の強い連動イベントを追加した結果、やりすぎとも言えるほどの金銭的負担をユーザーに強いることになってしまった。 総じて、解禁の苦痛さ、大量のバグ、管理のずさんさなどが相まって、「曲しか褒められる所が見つからない」と言われてしまうほどの出来になってしまった。 ただしデフォ曲+旧曲に関しては安定して遊べたため、隠し曲やイベントにこだわらなければ音ゲーとしては普通に遊べるレベルである。 加えて楽曲自体も偏りこそ目立つものの、「曲がいい」どころか『IIDXを代表するような傑作』が揃っている。 今作の反省点は次回以降に活かされることになり、メインイベントで異常なまでの貢ぎが要求されることはほぼ無くなり、重要な楽曲がネタバレされることも無くなった。 上述の楽曲の評価点を含め、今作は良くも悪くも後に大きく貢献することになった作品も言える。 その後のシリーズ展開 次回作の『Lincle』でもDELLAR制度が続投することとなり、今作の貢ぎに耐えてきたプレーヤー達は稼動前の時点で強い不安感に苛まれることになる。 しかし目も当てられないものだったDELLAR制度は大幅に改善が施され、カスタマイズやイベント用アイテムのために使うものになった。 Resort Anthemほど貯まりにくいわけでもなく、初心者から上級者まで効率よく稼ぐ方法があり、カスタマイズアイテムの必要ポイント額も比較的理不尽な額ではないので、批判意見は大きく減少した。 またシリーズお約束の「ボスフォルダ」システムが「楽曲解禁イベント」として変化。全解禁にはそれなりのクレジット数が必要なものの、本作よりはだいぶマシ。 なおLincleでは「DELLARで隠し曲解禁」という概念がなかったというのもポイントだろう。ただし、ボスフォルダに存在する楽曲の「通常選曲画面への常駐」にはDELLARが必須となり、本作同様に自動解禁されることはなかった。プレー自体はボスフォルダに入ればできるのだが。 加えてLincleより実装された「クプロ」というアバター要素のカスタマイズパーツ購入という新たな使用用途が生まれる。 クプロというシステムは稼働初期には抵抗を感じるプレーヤーの声こそあったものの、その可愛らしさと自由度の高さに魅入られたプレーヤーは徐々に増加していった。 現在では多くのプレーヤーに受け入れられ、格好良く仕上げるもよし、萌え系で性癖を晒すもよし、ネタ系で笑いを狙うもよしと各ユーザーの表現が広くできる自由度の高い要素になっている。 Lincleでもバグこそ発生したものの致命的なものはそれほどなく、ましてや「隠し曲の解禁バグ」というお粗末すぎるバグなど発生しなかった。 次々作の『tricoro』でも、DELLAR制度はLincleの仕様をほぼ引き継ぎ続投。その他にも解像度上昇、オプションへのメス入れなど各種機能の強化など開発陣の改善の意欲が見られる。 ただし、『tricoro』のDELLAR制度はLincleと同様イベントへの依存が大きい物だったが、tricoroのイベントはその全てが期間限定であったため、稼働末期やイベント未開催時ではResort Anthemとほぼ同様にたまりづらくなってしまった。 また、『tricoro』ではハードウェア依存による不具合がいくつか生じている(*11)。長期シリーズ故に、製造時期が異なる筐体やモニターの組み合わせが多数混在することが一因と思われるが、今後シリーズを存続するに当たってはこの部分が品質管理上の課題になる事は避けられないであろう。 『tricoro』以降の作品の多くでは、従来のボスフォルダ形式のイベントに加えて本作のWORLD TOURの様な非ボスフォルダ形式の解禁イベントが混在する様になった。 『tricoro』以降で登場した非ボスフォルダ形式の解禁イベントは、いずれもDELLARを用いない物に留まっていて、妥当といえば妥当である。